Co-Writing Farm Official blog

クリエイター集団Co-Writing Farm(CWF)のオフィシャルブログ。メンバークリエイターの日々の活動などをカジュアルにお伝えします。

開催します!「コーライティング・ワークショップ for インディーアーティスト 2021」

こんばんは、CWFのペンギンスです。

 

来月2月6日/27日の全2回セットで、一般参加が可能なオンラインセッションのワークショップを開催いたします。

 

ptix.at

 

昨年秋に開催されて非常にうまくいった企画の、第2弾です。完全オンラインなので、前回は遠方の方や海外からの参加もありました。

以下、詳細です。

 

日時:2021年2月6日(土) 12:00-13:30(前編)
   2021年2月27日(土) 12:00-12:30(後編)
   全2回構成で、ワークショップ形式での開催となります。

★会場
オンライン(ZOOM)

★参加費
一般:5,000円(定員あり・事前申し込み登録制)
申込期限:2/5 12:00 (24時間前)
※みなさんの得意分野などを事前にお伺いし、チーム編成に役立てますので、早めのお申し込みを推奨いたします。

【申し込みは、上記Peatixサイトへのリンクをクリックしてください!】

 

初回のミーティング(2月6日)でコーライティングについての簡単な説明と、顔合わせがあり、各チームにわかれて(ZOOMのブレイクアウトルーム機能を使用)、さっそく曲の方向性についてディスカッション。その後、実際の曲づくりのやりとりはメッセンジャーなどで完全オンラインで進めていただけます。2回目のミーティング(2月27日)は視聴会となります。ここで各チームが作った曲をオンラインで視聴します。

 

「for インディーアーティスト」と銘打っている通り、今回は普段シンガーソングライターやバンドなどで活躍されている方に特に来ていただきたいなぁと思っています。近年のJ-POPはアイドルなどであっても、何かしら楽曲にクセや個性、突き抜けた要素が求められることが増えてきました。歌を歌ったり楽器を弾いたり、トラックメイクしたり、という普段からのアーティスティックな営みは、必ず商業音楽、J-POPの世界でもコーライティングメンバーとして良い貢献につながるものと感じています。

 

(もちろん、そういったバックグラウンドがない方でも大歓迎です!)

 

みなさまの参加をぜひぜひ、お待ちしてます!

f:id:cowritingfarm:20210121191705j:plain

 

「作詞家がコーライト作曲家を目指してみた結果…」

こんにちは、作詞家のMikeyです。

2020年の4月からCo-Writing Farmに入会して、作詞家でありながら作曲家としても活動を開始しました。

作詞家なのになぜ作曲家を目指したのかというと、4月の入会時に書いたblogでも少し触れたかと思うのですが(たぶん)、今までは別の作業として認識されていた作詞と作曲が、今や作曲家の仕事の一部となりつつあり、つまり作詞家が活躍する機会が減ってきているためです。
それなら、作曲家さんと共闘することがお互いの強みを発揮出来て採用に繋がる近道だと思ったので、山口ゼミの門戸を叩きました。

2020年は作詞家と組むと結果が出るということを早く証明したくて、たくさんの方々とコーライトさせていただきました。
結果、自身の作詞コンペや個人の方からのご依頼も含めて126曲制作することが出来、その中から11曲が世に発表されました。キープや制作中のものを合わせると20曲になります。

そしてそしてそして…

一曲ですが、Co-Writing Farmのメンバーで作った曲が採用され、年内にリリースされました!!

その曲はCROWN POP「Are You Ready To Shine?」(NEWシングル「To Do」の通常盤カップリング)です!

open.spotify.com


今回採用された曲は、秋ごろに「もうそろそろ採用されないと2020年が終わっちゃう」と焦りが滲み始めた頃に制作したものです。

作詞だけじゃなくディレクションも出来るようになりたいと思い立って、メンバーのaluraさんとB swampさんに練習台になってもらいました。
チームによって制作の方法は様々なんですが、このチームはよく「じゃあZoom(リモート会議)しますか」という流れになって、連日のように何時間も話し合いながら曲作りをしたり、私の不慣れなディレクションに根気よく付き合っていただいたりで、完成した当初から感慨深い曲でした。
何しろディレクションという作業に慣れていないので「この辺をカッコよくしたい」というような漠然とした指示しか出来なかったのですが、よくこれだけ提案力のある曲に仕上がったと思います!
(ディレクションを担当したと言っても、当然ですが3人の意見を元に出来上がった曲です)

採用が決まってからも、作詞家としては経験したことがない作業の連続で、再度リモート会議が続き…
コンペの中ではリリースまでの期間がかなり短いものなのですが、めちゃくちゃ長く感じた数ヶ月を経てやっと2020年12月22日に発売されました!!
私にとって感慨深いだけじゃなく、曲もすごく良いのでとにかく一度聞いていただきたいです。

2021年もたくさんの方々とコーライトしてたくさんの曲をリリースしていきますので、よろしくお願いいたします♪

オンライン講座「予算30万円でゼロからDTM」開催します

こんにちは、Co-Writing Farmの作曲家、ペンギンスです。

今度の週末、ゼロから30万円でDTMをはじめて、J-POP作曲家を目指してみませんか。

ptix.at

12月19日(土)の午後にこちらのオンラインイベント開催します。タイトルの通り、急速なデジタル化の進展で相対的にきわめて安価にプロフェッショナルレベルを目指せるようになった作曲家という仕事を目指すにはどうしたらいいのか?を、機材面とマインド面でご案内するというオンライン講座です。

日時:2020年12月19日(土) 12:30-14:00
場所:オンライン(ZOOM)開催
講師:ペンギンス
参加費:一般 ¥2,000-(山口ゼミ/CWFメンバー無料)

どちらかというと現在ファーストステップのかたに向けた内容ですが、きわめて具体的におすすめの機材を例示し、また1歩目、2歩目と地道に作曲家として歩いていく、その最初の数歩の具体的な努力の方向性や工夫のしかたなどもご案内しますので、機材のみならずそれを活用してビジネスとして成り立たせていくまでの道のりが僭越ながらお話できればと思います。

申し込みはPeatixから、以下のURLの申込みページにてどうぞ。

申込みサイト
予算30万円でゼロからDTM〜J-POP職業作曲家への道のり〜 | Peatix


みなさまの参加を、お待ちしています!

f:id:cowritingfarm:20201216172734j:plain



もっと巻き込めインディーアーティスト、DJ、エンジニア

Co-Writing Farmのお兄ちゃん、Ryo Itoです。

 

12月10日にIAというバーチャルディーバのシングル「pray for real feat.MINMIが配信リリースされました。(Spotifyはこちら pray for real - song by IA, MINMI | Spotify )この表題楽曲もCo-Writing FarmメンバーのTomoLowによるプロデュースなんですけど、今回はカップリング曲「DIAMANTE」に関して話したいと思います。

 

open.spotify.com

 

実はこの曲、2018年にタワレコが音楽・エンターテイメントにおいて、未来志向のクリエイターを育成・支援することを目的として立ち上げた、よりインタラクティブなオンライン、リアルのハイブリッド型のスクール「TOWER CREATIVE ACADEMY」の中で生まれました。講座の内容はコーライティングのワークショップで、私が講師としてコーライティングのやり方について話し、その後は参加者をチーム分けして実際に各チーム1曲ずつ作ってもらいました。通常コーライティングは3~4人1チームでやるのですが、たまたま参加者の人数の都合で、2人しかいないチームが出来てしまったので、私がコーライトにも参加することになりました。講師でありながら他の参加者と同じように曲を作るので、下手なものを作るわけにはいきません。

そして、私の参加したチームメンバーは2人とも20代半ばの若いチームで、インディーシーンで活躍するシンガーソングライターのgratiaと、バンド上がりでDAWを初めてまだ数年の完全洋楽志向DJ・トラックメーカーのSho Fujiwaraでした。2人と話をしてみると、いわゆるJ-popやアニソンというイメージではなく、もっと尖ったものを作りたいイメージをもっていて、BLACKPINKというキーワードも出てきました。ただ、アーティスト楽曲提供という視点だと、BLACKPINKタイプの楽曲は日本では需要はなく(少なくとも当時は)落としどころの難しい方向性でした。ただ、個人的にも好きな方向性でしたし、せっかく奇跡的に組み合わった3人なので、この方向で突き進むことにしました。「好きこそものの上手なれ」で順調に形になっていきました。若いクリエイターがゆえの粗削りな部分が良い“尖り”を生んでいましたが、その反面でプロフェッショナルクオリティという視点では私を唸らせるものではなかった。ある程度までディレクションしたところで一つの思い付きがありました。私の考えるプロフェッショナルクオリティはデモ音源レベルではなくリリース音源レベルだし、リファレンスにBLACKPINKを掲げたからにはそのクオリティを目指します。そのためにはプロのサウンドクリエイターのインが必要だという決断。そこで、当時FAKYやFairiesでお世話になっていたエンジニア、Ryosuke Kataokaさんにコーライトインのオファーをしました。

彼のコーライティングで作曲に参加するのは初めてということでしたが、快く受けてくれました。コーライティングとは何か?をしっかりと伝え、彼に求めていること、どのクオリティを求めているかなど丁寧に説明しました。ボーカルエディット、マニュピレート、ミックスなど全体のサウンドデザインをやってもらいことで楽曲は劇的にランクアップしました。私もコーライターも全員が満足できる作品に仕上げることが出来ました。

その後、出来上がった作品のピッチングをすることになるのですが、最初に感じていた“落としどころの難しさ”に直面しながら、少し時間はかかりましたがこの楽曲を世に送り出してくれるアーティストに出逢えました。バーチャルディーバという意外なアーティストでしたが、結果として面白いコラボレーションになったと思います。この作品を見つけてくれたIAとそのスタッフには感謝です。

今回はたまたまTOWER CREATIVE ACADEMYというきっかけで出逢った若いクリエイター、そこにプロフェッショナル・エンジニアを巻き込むことで生まれたケミストリーは素晴らしかった。もちろん私の狙い通りなんだけど(笑)、とはいえ自分が納得できる作品がいつでもできるわけではない。今回は私のイメージを超えてくるものもあったし、何よりも世に送り出せたことで、コーライターもアーティストまで巻き込んだひとつストーリーが生まれたと感じています。普段どうしても、作家同士によるコーライティングになりがちだが、ぜひ色々なひとを巻き込んだコーライティングへの挑戦も忘れないでほしい!

f:id:cowritingfarm:20201211102403j:plain

 

目標を決め、行動にうつし、壁を越える。ーやる気、習慣づけ、疑問の解決方法についてー

こんにちは、CWFの作曲家、ペンギンスです。

何回か連続して、はじめてDAWにふれる、「DTM(DeskTop Music)」をスタートする、という方をイメージしながらブログを書き綴ってきました。前回まではDTMの歴史からおすすめ機材、予算とその使い方といった物質的な話をもっぱらしてきましたが、最後となる今回は一転して、DTM・・・に限らず楽家としてスタートを切るにあたってのマインド的なお話になると思います。

マインド面って精神論になりがちだし(言葉通りですがw)、ネットで検索していても「ちょうどいい議論」がないんですよね・・・

一般のサラリーマン・学生さんなど向けの抽象的なビジネス理論やマインドセットの紹介で
「世の中の一般論としてそれは分かるけど、音楽を作る立場として日々どう実践すればいいんだろう・・・」
と思うか、

DTMで音楽を作るための具体的なTIPSに終始していて
「確かにそれで効率的に音楽は作れるかもしれないけど、量産するだけじゃなくてヒット曲を作って創作のステージをあげたいんだよ」
と思うか、

の二択が多いです。

「クオリティーの高いヒット曲を作って社会にインパクトを与えるために、音楽家としてどういうモノの考え方をすべきか?」
というちょうどいい粒度の議論がなかなかないので、駆け出しが僭越ですが・・・自分なりにもがきながら見えてきたことをお伝えできたら幸いです。

【目標設定しよう!〜目標をきめることの大切さ〜】

 目標設定は、成功のためには「めちゃくちゃ大事」です。ただ、ここで大事なのは「なんのために目標設定するのか?」ということですね。目標というのは「必ず達成しなければいけないから決める」とか「がんばればここまでできそうだから」とかで決めるのも悪くは無いのですが、それだけではありません。いい目標って、後述する「モチベーションをあげる」ということに直結するんですよね。めざす目標が高すぎても低すぎてもよくありません。自分が達成できそうな目標で、なおかつ覚えやすくて、ちょっと印象的なものだと最高です。
 今でこそ僕もプロとして曲を作り続けるということがすっかり習慣になりましたが、作曲家という職業を選んだ当初はなかなかそうもいきませんでした。結構自分ではがんばっているつもりでしたが、年間4-50曲がやっとだったでしょうか。そこで「年間100曲」という目標を決めました。これは達成可能ギリギリでありつつ、「100」というキリの良さがポイントでした。「80」でも「120」でもなく「100」なんです。年間100曲、と呪文にすることで、それはゲームになり、一人歩きして自分の背中を押してくれます。こういう「ちょうどいい難関」を設定するのはいつだってとっても大切で、今(2020年)でも引き続き(ここには書きませんがw)、我ながらちょうどいい目標を立ててがんばっています。

【モチベーションをあげるには〜行動にうつすことの大切さ〜】

 何かにやる気を出すためには、その行動をとにかくちょっとだけでいいから始めちゃうことが大事なんだそうです。とはいえ、たとえば曲を作るということにしても、なかなかはじめの一歩が踏み出せませんよね。「ちょっとだけでも始められない・・・」と思うかもしれませんが、なにも曲作りそのものを始めなくたって大丈夫です。というか、むしろそれよりも効果的なのが次の3つです。

1.習慣(ルーティン)としてスケジュールだけ先に書き出してしまう

自分で自分のマネージャーになるようなものですね。カレンダーでも手帳でもいいですが、とにかくスケジュールとして「この時間は曲を作る」と書き込むだけなら、スマホから30秒もあればできるのではないでしょうか。少しずつ自分のマネージャーとして、自分という才能をコントロールしてあげることが大切です。ルーティン化された努力は強いです。

2.締め切りを勝手に自分で決めてしまう

これもある程度効果的です。1とかぶりますが自分で自分のマネージャーになる路線ですね。より効果的なのは自分の締め切りではなくやはりガチンコの締め切りなので、そういう意味ではアーティストと違ってクライアントの提示する締め切りがある作曲家という職業は、怠惰な僕にも向いているなと思います。

3.人を誘ってやらねばならなくしてしまう

自分で決めたスケジュール、締め切りというのは、ぶっちゃけ守らなくても(基本的には)誰も困りません。でも人を誘って「一緒にやろう」と「コーライティング」の手法でスタートさせれば、相手を待たせる訳にはいかないということが曲作りを引っ張っていくのも事実です。僕が年間100曲作れているのも間違いなくコーライティングだからです。ひとりで年間100曲を数年間作り続けられるのは、僕には到底無理です。

【「問題解決」して壁を越える〜わからないこと、つらいことで心が折れないために〜】

 適切な目標を設定して、モチベーションをうまくコントロールすれば、自然に作曲家へのチャレンジの道を走り出すことができるはずです。
 しかし、走り出したあとからが本当の困難です。なにしろ基本的によほどの天才でも無い限りは、なかなか認められない日々が続きます。こんなことを偉そうに書いている僕も今だにコンペで戦っている以上、認められない日々が続いているフェーズであることは事実。認められない日々の中で、特につらい、困る悩み事といえば「技術的、心理的、人間的な壁にぶち当たってしまう」ことだと思います。ここで大切になってくるのが「問題解決思考」です。「PCが固まって動かない」的なことからはじまり「ミックスがうまくいかない」「どうしてもライバルの作曲家のデモよりしょぼい」さらに進むと「自分も仲間も認めるハイクオリティーな楽曲を複数提出しているけど、いつまでも初採用に至らない」なんてケースも出てきます。そこで「これこれこういう原因があるからうまくいかない」と諦めてしまうことは簡単ですが、なんとかその「問題」を「解決」することで、「目標」にふたたび向かっていくことができないか?と考えるアプローチが前述の「問題解決思考」ですね。
 問題を解決するための方法には枚挙にいとまがありませんが、今回はあくまでDTMをはじめて職業作曲家になるという道のりの話なので、それに沿ってお話します。

1.仲間をふやす(先輩やライバルをふやす)

リアルな現場の経験を多数積んでいる先輩方や、同じレベルで切磋琢磨している仲間とのコミュニケーションは、へたに自分で何日も独学する以上の問題解決効果がありますよく人脈の大切さ・・・みたいなことを言う方がいますが、その本質としては「素晴らしい人に囲まれることで、良質で正確な情報に恵まれ、努力の方向性を間違えないで済む」といったあたりにあるのではないかと思っています。この点コーライティングという手法は繰り返せば繰り返すほど自動的に人間関係が豊かになります。さまざまな(時にはぶつかり合い矛盾する)意見や情報を自由に取り入れることができるのが素晴らしいと思います。

2.ググる

昔「調べる」と言われていた行為ですねw。調べてわかることは意外と多いです。ポイントとしては、調べる内容に応じて適切な調べる方法を選ぶというところが結構大事です。

一般論、公開されている情報 = ググる、本を読む等
言葉にしづらい情報や機材の操作といった実地のこと = YouTubeなど映像系コンテンツ
非公開、あるいは信頼できる関係者のみが入手できる情報 = 有料noteコンテンツ、先輩からの口コミ等

メディアによって特性は異なりますし、同じメディアでも発信者によって情報の役立つ方向性が変わってきます。業界の裏話を聞きたいならググるより先輩に聞いたほうが真実だし、調べればわかることを先輩に聞くより自分でググったほうが合理的です。上手な手段の使い分けが必要だなと思います。

+*+*+*+*+

いかがでしたでしょうか。数回にわたって「DTMってなんだろう」からはじまり「どんな機材が必要なのか、それはどれくらいの予算で実現できるのか」さらには「機材を揃えた後どんな心構え、モチベーションで目標を設定して向かっていけばいいのか」までひととおり簡単にお話できたのではないかと思います。

最後になりますが、ここ数回のCo-Writing Farmオフィシャルブログの内容をもとにオンラインでの講座を企画しました。

12月19日、12:30-14:00にZOOMにて開催します。

申し込みはこちらのPeatixから!!!

ptix.at

「予算30万円でゼロからDTM〜J-POP職業作曲家への道のり〜」
2020年12月19日(土)12:30-14:00
オンライン(ZOOM)
講師:ペンギンス

ブログの内容に共感された方には、より具体的なTIPS、機材のリスト、さらには今回お話したモチベーションやアクション面についてもより深掘りしてお話できると思いますので、ふるってご参加ください!

f:id:cowritingfarm:20201127105457j:plain

DTM機材、30万あったら何を買う?

こんにちは、作曲家のペンギンスです。

前回に引き続き、これからDTMを始めようという方に向けてのエントリです。「これからDTMを始める」という意味なので、シンガーやプレイヤーなどパフォーマンスミュージシャンとして活動されている方でも、DTMを本格的に自宅で始めるぞ、という人には有益な内容になっていると思います。

山口哲一さんのこちらのエントリでも紹介されているとおり、機材をゼロから揃えます、という状況では、新たなPCを買うことを含めてもまずは30万円で十分な予算かと思います。その予算があったら実際問題、何を買えばよいか、今回は具体的なプランを考えてみたいと思います。

【前提】

・予算30万(消費税込み)
・サブスクは除外
・PC含めて機材をゼロから揃える
・シンガー、ギタリスト、キーボーディストなど出自を問わない
・目的は自分で作曲して、作家としてのdemoを完成させること
・コーライトも必要に応じてする

・PC

MacBook Airの一番安いやつ ¥104,800-
→十分すぎると思います。予算に余裕があればメモリを16GBに増設したり、外付けストレージを足したりすればよいと思います。(2020年現在)

オーディオインターフェース

ZOOM TAC-2 ¥17,800-
→なんのことはない私が自分で使っている機材です。安いですが・・・なんの不自由もありません。ライティングキャンプなどにも簡単に持っていけるし、いうことなしです。

・スピーカー

JBL 104-BT-Y3 ¥22,600-
→これ安いのにすごいです。小型のやつが最近高性能すぎます。

DAW

Logic Pro X ¥24,000-
→最初は内蔵音源とプラグインで十分すぎます。

・ソフトウェア

Melodyne 5 assistant ¥36,000-(300USD)
→とりあえずこれがあればボーカル修正ができますので。Logic Pro X内蔵のFlex Pithcという機能もありますが、こればかりは専用ソフトがよいです。

iZotope Ozone 9 Elements ¥2,900-

Splice(サブスク) 説明は省略しますが、サブスク型のサービスのド定番なので、加入して損はないかと思います。(J-POP/K-POP/グローバルPOP向けです)

・入力用キーボード

KORG microKEY Air-49 ¥12,500-
→キーボーディストの私としては61鍵盤ほしいのですが、誰にでもオススメするとなると入力用の49鍵盤で十分ではないかと思います。あと、キーボーディストならこれにダンパーペダルが欠かせません。

ダイナミックマイク

SHURE SM58 ¥12,800-
→迷ったんですがとりあえずダイナミックマイクでいいと思います。コンデンサーマイクって取り扱いに気をつけないと壊れやすいし、設置方法なども気を使うので、手持ちのダイナミックマイクでしばらくは大丈夫なんじゃないかと思います。不便、不満を感じたらコンデンサーマイクのエントリーモデルとしてRODE NT-1やAudiotechnica AT-2020、MXL V67Gなどを買えば良いと思います。

・ヘッドフォン

SHURE SRH840 ¥19,400-
→オススメです。永遠のスタジオド定番SONY MDR-CD900STはさすがにこれから音楽を始める人にどうなのか?というのと、あれもシャリシャリしたローの弱い特性なので、今時ならこれもよいのではと思います。実際900STと併用していますが、ちょうど相互補完的です。

ここまでの総額¥252,800-(税抜)。
意外と安い!

あとはポップガード(マイク用)やケーブル類を揃える感じですね。
ケーブル類は意外と高いです。XLS-XLSとかXLR-XLRの一般的なシールドでも3mならOyaideやBELDEN製品で4-5,000円という感じでしょうか。なのでここからスピーカーケーブルをLRセットで4000円×2=8000円、そしてポップガードその他、1万円以上を追加で使ってしまい、最終的に税込みでギリ30万に収まる、というイメージです。

【ポイント】

・スピーカー、オーディオインターフェース等「音の通り道」に金をかけろ
→機材は音源(ソフトシンセやギターなど)からはじまり、オーディオインターフェースやケーブルなど、音が通過していく回路の中で一番安い回路の音=我が家の一番しょぼい機材の音になります。なので一点豪華主義は基本的にあまり意味がないです。予算内で全てを一定のレベル以上の機材、ケーブルに保つことが重要です。

・おそらく華やかな流行のソフトシンセや最先端のプラグインが掲載されていないと思いますが、一番大事なものはPCを軸としたハードウェア一式で、ソフトウェアはまずはオールインワンDAWをしっかり購入すればよくて、ソフトウェアはそのあとでいいと思っています。「そのバンドル本当に必要ですか?」と自らに問いかける姿勢が大事だと思います笑。

・ギタリストはギター本体が命、キーボーディストはピアノ音源が命、ボーカリストはマイク+プリアンプが命、といったように、あとはそれぞれの出自、アイデンティティに合わせて、譲れない部分に追加の予算を投入すればよいのではないかと思います。

+*+*+*+*+

いかがでしたでしょうか。DTM機材、予算を30万と制限してもかなりハイレベルなスタジオの完成ですね。無料からはじめて、本気でプロフェッショナルとしてやっていくのであってもこの程度の予算感でも、お金を使えばだいぶ見えてくる世界が変わってくる、ということだけ覚えておいていただければと思います。

なお、各機材についてはペンギンスの独断と偏見で、2020年11月現在の音楽制作事情を基にチョイスしました。各機材どうしの相互の相性、ハードとソフトの対応状況をチェックした訳ではないので、購入にあたっては各自で各機材の最新の対応状況を必ずご確認ください。価格についてもwebでざっと調べて概算の市販価格を載せていますので、多少の上下はご容赦ください。機材の直リンクを貼っていないのは最安価格の保証ができかねるためです。

f:id:cowritingfarm:20201123001255j:plain

 

DTMおすすめソフト(無料・有料)

おはようございます、Co-Writing Farmの作曲家、ペンギンスです。
急に寒くなりましたね。

前回の僕の記事をアップしたら、エンターテック・エヴァンジェリストの山口哲一さんがこんな記事を書いてくれました。

note.com
「これからDTMを始めようと思っている人にアドバイスしておきたいポイント」として書かれていることに僕からも補足をしておきたいなと思ったのでエントリを書きます。

「無料ソフトで始めてみる」について

フリーソフトの活用は今の時代非常に効果的です。Apple GarageBandのようなフリーソフトだけでも相当なことができます。機能面、音質面とも有料ソフトに遜色ありません。
ただ、最後まで無料ソフトで(ある意味)「逃げ切れる」とも思えないのは事実です。無料であるがゆえにサポートやアップデートがしっかりしていない場合もありますし(GarageBandなどは例外ですが)、ユーザコミュニティーが確立されて情報がネットにあふれているのはやはり有料で高いシェアを持つ著名なソフトウェア達です。
なので、「どこにお金を使うか」「予算はいくらか」という発想を考えるステップに進んでいくと考えるのが現実的だと思います。

"無料には2種類ある"

そういう意味でいうと、無料にも2種類あるなとこのブログを書いていて気づきました。1つは一般的な意味での「無料でダウンロードして、無料で使える、いわゆるフリーソフト」です。もうひとつは有料ソフトを30日間だけ試用できる、といったいわゆる「試用版・トライアル版・デモ版」などと呼ばれるものです。これは非常に価値があるものだと思います。なぜなら、経験上よくあるんですが新しいソフトを試してみたい時って大体「この曲のこの箇所にこういう音がほしい」という具体的なニーズがあってのことなんですね。なので1曲作るにあたってとりあえず試用版で試してみて、これは良いぞ、となったら恒久的に使うために有料ソフトを購入する、というのはとても理にかなっていると思います。なので無料ソフトだけでなく、有料ソフトの試用版もうまく活用してほしいなと思います。そうすることで、一定期間だけならかなりのレベルのソフトウェアを無料で活用できるといったこともあると思います。

===

以下、ソフトウェアのおすすめを列挙してみます。

・無料ソフトおすすめ(DAW中心)

Apple GarageBand
説明不要、世界No.1のフリー音楽ソフト。Apple純正でLogic Pro Xとの互換性も抜群です。

Cakewalk by Bandlab
かつてのSONARである。Windowsでの無料ソフトの代表例と言えます。

Studio One Prime
Studio Oneを無料と有料どっちで紹介するか迷ったんですが、Primeと銘打って無料ソフトを強く打ち出しているので無料として紹介します。近年シェア急上昇中のStudio Oneを無料で使えるのは良いことだと思います。

・有料ソフトおすすめ(音源、プラグインも含む)

DAW
Apple Logic Pro X
世界シェアNo.1(印象論w)を誇るApple純正のLogic Pro。Mac OSとの完全な連携による堅牢な動作、内蔵音源やプラグインの充実は他の追随を許しません。いまだに32bitに完全には対応していないのがかなりマイナスですが、その他は文句なしのソフトだと思います(個人の愛情が入っていますw)

Steinberg CUBASE
ヤマハが販売していることもあり国内シェアNo.1(印象論)を誇るCUBASEWindowsユーザでの定番ソフトと言えるでしょう。操作しているときのUIはいわゆるミキサーとラックマウントの機材があった頃の、スタジオの回線構造を元にしている感じで、初心者にはとっつきづらいかもしれませんが、おそらく使いこなすと相当安定した操作を実現できるはずです。VSTプラグイン規格は最も普及しているソフトシンセの規格なのでまず間違いなくあらゆる音源・プラグインが対応しているのも良いですね。

【音源】
各分野ごとにいいのが揃ってますが、とりあえず私の主観で・・・

XLN Audio Addictive Drums 2(ドラム)
生ドラム打ち込みたいならとりあえずこれか、Steven Slate Drumsとかでいいんじゃないでしょうか。個人的にはBFDとか買わないでも結構いけるんじゃね?と思ってしまいます。

Native Instruments Battery 4サンプラー
基本的にはドラム音源ですが、サンプラーとしての使い勝手が素晴らしいです。僕はSpliceというサブスクリプション型のサンプルサイトでkickやsnareのサンプルを入手して、このBattery4に取り込んで鍵盤でMIDI音源みたいに鳴らすのが一番仕事しやすいです。

Native Instruments MASSIVE(シンセ・主にベース系)
シンセベースといえば未だにやっぱりMASSIVEは外せないのではないでしょうか。BatteryとあわせてNative Instruments KOMPLETEパッケージに入っているので、結局なんだかんだKOMPLETEは欠かせないなぁという話になると思います。。

Spectrasonics Trillian(ベース)
生ベースはもうとりあえずこれでいいんじゃないでしょうか。あえて比較するとしたら近年人気のMODO BASSあたりは良いと思います。

Spectrasonics KEYSCAPE(ピアノ)
ピアノ音源の超定番。使い勝手良すぎ。他にも色々ピアノ音源は豊富な種類がありますので、比較すると楽しいと思います。

reFx NEXUS 3(シンセ)
EDM系など、J-POPへの応用が聴く定番の派手なサウンドが多く、個人的には重宝しています。アルペジエーターも便利です。

Xfer Records Serum(シンセ)
音ヌケがよく、洋楽的なプリセットが多数あります。波形からエディットしていく操作性も高く、トラックメーカータイプの方にはNEXUSよりも気に入っていただけるかもですね。

プラグイン

WAVES Bundleシリーズ
もうだいぶ全盛期を過ぎた感のあるWAVESですがとはいえL3なかったら困りますよね?みたいな話で、とりあえずセールしてたらWAVESのバンドル何か買っておいて損はないと思います。

iZotope Ozoneシリーズ
いわゆるマスタリングツールというか、ミックスの最終段階で必要となるものです。Ozone特有の音圧感は好き嫌いの分かれるところですが、J-POP制作で有益なのは間違いないと思います。

Ceremony Melodyne
超重要プラグイン。ボーカル等のピッチ補正で大活躍。これがなかったら仕事にならないという超基幹ソフトウェアです。Essential/Assistant/Editor/Studioと4グレードありますが、プロとして仕事をしていくなら高くてもStudio買って良かったぁ、と思います。絶対元が取れます。

Nicky Romero Kickstart
近年のアレンジに欠かせない「サイドチェイン」の技法を簡単に再現できるソフト。正直コンプで苦労してサイドチェインかける暇があったらこれを使ったほうがいいと思います。

Varhalla Vintageverb
ここ最近クリエイターがこぞって愛用している新時代のリバーブの定番。安い!軽い!いい音!文句なしです。

Zynaptiq INTENSITY
マスターにかけるだけで「just slightly better(プリセット名)」になるという夢のようなソフト。高いですが価値はあります。ただ本筋の、しっかりとミックスを作り込んでいく基本的なツールではないので、あくまで飛び道具と考えるのがよいと思います。

最後に(いろいろ書きましたが・・・)

だいぶいろいろと網羅的に紹介してしまいましたが、無料から始めようなんて言っているくらいなので、まずは一歩を踏み出してみることが大切だと思います。
そして上記の山口哲一さんのエントリに戻りますが、「質問できる知人友人と同じDAW環境から始める」というのは想像以上に大事だったりします。今の時代あらゆる情報はネットに転がっており、あらゆるクリエイティブな行為はベッドルームで可能です。でも、だからこそ大切なのは仲間だなと痛感します。孤独になり、質の悪い情報に囲まれ、自分のエネルギーまで劣化してしまうことほど危険なことはありません。「情報収集は仲間と一緒に、機材購入は自分の判断で」行動できるのがベストだなと思います。

僕も出身なので手前味噌感があって恐縮ですが、良き仲間に恵まれコーライティング作曲家としてちゃんとお仕事を頂けているのは、やはり山口ゼミがそのきっかけだったなと思います。来年(2021年)1月9日の無料オンライン説明会のリンクを貼っておきますので、ここまで読んで興味を持たれたかたは、ぜひ気軽に顔を出してみてください。

tcpl.jp

f:id:cowritingfarm:20201111104018j:plain