年明けも開催!「コーライティング・ワークショップ」またやります
メリークリスマス!ペンギンスです笑
寒くて体調崩すひとがまわりで増えてます・・・
インフルエンザも、普通の風邪も、みなさん本当に気をつけてくださいね。
さて、そんな冬の最中ですが、毎度恒例のコーライティング・ワークショップを年明け1月も開催します。
1月18日に初回集まってワークショップ、オンラインでコーライトして完成した曲の視聴会が2月22日というスケジュール。いずれも土曜。会社員の皆様もぜひ。
なんども繰り返しているうちにオーガナイザーである私としても、こうやって毎月定期的にコーライティングが自由にできる場所があることの価値を感じ始めています。
詳細な情報と申込フォームは下記URLからどうぞ。
「コーライトってなんだよ?よくわかんねえな!一度やってみるか!」というそんなあなたの応募をおまちしてます!
音楽として成立はするけれど、掴みどころのない楽曲になる理由
CWFのアレンジャー竹島です。
今日はアレンジする時にジャンルって大事だねというお話です。
(1)ジャンルにこだわる必要がある
自分がコーライトをする時、またアレンジの依頼をいただいた時、毎回「どのジャンルを軸に、何をかけ合せてアレンジ、新しい価値を提供しようか」と真っ先に考えます。
理由は、ジャンルを意識しないでアレンジをすると「音楽として成立はするけれどもどこか掴みどころのない楽曲」になると考えているからです。あくまで竹島の考えであります。
(2)きっかけ
4年前、それまでは趣味で作っていた音楽をお仕事に出来たら良いなと思い、デモテープを送って事務所に所属したり、勉強会に参加した頃の話。
そして初めてオーダーに沿って作曲、アレンジを体験しました。
しかし、曲にはなるのですが、全く持って世界観のない、ただただ理論的に間違った事はしていない楽曲しか作れなかった時期があり、その時にシングル曲になるような楽曲と自分の曲の違いを考えました。
それは明確にジャンルが提示されていない事ではないかと思いました。
ローランド・TR-808
(3)考察
オーケストラなら楽器編成、
Hiphopなら808、
Houseなら909、
ジャズならオルタードフレーズ、
Trapなら高速ハイハット刻み
など、各ジャンルに置いてサウンドやフレージング、コード進行に特徴があります。
一方でJpopと言うジャンルは、歌謡メロ、いわゆるワビサビがあるメロディという事だけが楽曲をJpopたらしめている。
そのため、ちゃんとジャンルを意識してアレンジをしてあげないと、無国籍な掴み所のない楽曲になってしまうのではないかと思います。
(4)それ以降
ダンスミュージックの中でも、EDMの後に流行りそうと言われていたFuturebassを皮切りに、ジャンルを意識して音楽を聴くようになりました。
またコンペで良く要求されるジャンルを一つずつ勉強し、色を出せるように制作の合間をみて耳コピなどを通してスキルを磨いています。
近年オーディオサンプルを切り貼りして楽曲を作る事が当たり前になってきているので、必要に駆られたタイミングで都度、各ジャンルのサンプルパックを購入したり、プリセットを用意していけば、様々なジャンルの雰囲気を簡単に取り込むことが出来るのでオススメです。
(5)まとめ
この話はあくまでアレンジャーとして編曲を沢山していきたいという方向けの話しだと思います。
アーティスト志向の方は、アーティスト像、ビジュアル、歌詞、そしてその人が歌う事でJpop+αの部分を補う事ができるのだと思います。
この視点を持ってJpopヒットチャートを聴いてみると何か新しい発見があって面白いかもですね!
ではまた!
山口ゼミチューターの役割、チューター業を通して感じること
CWFの田辺です。
現在、山口ゼミの2代目チューターをしています。
初代チューターから引き継いだのが去年7月になるため、もうチューターになってから1年以上経過しております。そろそろ1年半になりますね。
チューターとは、どういうことを行なっているのかを簡単に解説します。
主にはゼミ会場のプロジェクターやスピーカーなどのセッティング、講義中のサポート、
伊藤さん山口さん、ゲスト講師、そして受講生との間のパイプ役です。
例えばですが、山口ゼミの受講生には、
中には作曲を始めたばかり、もしくはこれから始めたいという方もいらっしゃいます。
そういった方々の機材やDAW面のサポートや、受講をしていくでの疑問点、仮歌の相談、
あるいはコライトの相談を受けたりもします。
自分がコライトを引き受けることもありますが、Co-Writing Farmのメンバーと引き合わせることもあります。
チューターのやり甲斐の一つだと思いますが、
チューターをしていると、受講生がどういうスキルを持っているか、どう成長しているかを間近で実感できます。
気になった人がいればCo-Writing Farmに紹介したりもしますし、こちらからコミュニケーションをとってコライトすることもありました。
受講生の中には、初めから才能があった人もいれば、伸び悩む人、初めは何も出来なかったのに色々吸収し、講義を重ねるごとにいつの間にか最初の頃とは見違えるほど、クオリティが高いものが作れるようになった人もいます。
受講中に成長していった方の多くに共通していたのは、
山口さん伊藤さん、ゲスト講師、同期、そしてチューターである自分と、積極的にコミュニケーションを取っていくこと。(それこそ、山口ゼミの教えの一つである空気を読まない、を実践している人とかw)
また、自分の強みと弱みを理解し、強みは前に出しつつも、弱い部分は人からアドバイスを積極的に聞いたり、打ち破ってみたり、あるいはコーライトをしてその弱い部分をカバーし良い曲を作る、といったことをしていた人でした。
弱い部分がどうしても自分だけではカバーできなかったら、コーライトした方が良い結果に繋がっていたと思います。
たとえ一通りできる人でも、自分の長所と短所が何かを知るということはとても大事なのかなと。
逆に伸び悩む人は、その部分が自分でまだわからないか、何か自分の中で頑なになって変えることができない所がある人だったかな・・と思います。
受講生との交流以外にも、ゲスト講師の方々との交流もあります。
DAW秘伝などで毎回のように来る方は、その時々で持って来る楽曲、お話が変わるということもあって、勉強になることだらけです。
時々、チューターをやっていて大変ではないか?と聞かれることがあります。
確かに、業務によっては大変なこともありますし、私自身がコミュニケーションがとても得意な人間とは言えないので、偶にそのハードルを感じることはあります。
ですが、私自身様々な人からの話を聞くのは好きですし、人の助けになり、
得るものは色々と大きいので、自分としてはやり甲斐があると思ってやっています。
アレンジャーが選ぶ2019年のオススメプラグイン&商品3選
はじめましてCWFの竹島です。
トラックメーカー、アレンジャーをしていて主にダンスミュージックを作っています。
最近はFuturebass,FutureHouse,Trapといったジャンルをメインにダンスボーカルユニットへの楽曲提供、TVCM楽曲提供をさせていただいています。
新たにブログ更新メンバーになり、プラグインやアレンジTipsやスキルアップなどの記事を更新することになっています。以後お見知り置きください!
さてさて皆さんブラックフライデーが終わり、サイバーマンデーが終わり、
残すは年末のクリスマスセールとなりましたが皆さんは何を購入されましたでしょうか笑
今日は僕が買って良かったなと思うプラグインや商品を3つご紹介したいと思います。
⑴Portal by Output
PORTAL by Output - Granular FX Plugin
こちらはディレイやリバーブなどを組み合わせた複合型空間系プラグインになります。
Portalのおすすめポイントは簡単に壮大なそして自分が予期しないすごく広くて複雑な空間演出を手軽に作れるところです!
作曲と言うとコード進行やメロディー等に意識が行きがちですが
アレンジャー的には空間デザインも作曲においてとても重要な要素になってきています。
飽きがこない、リスナーをずっと惹きつける楽曲と言うのは、
リスナーがその次の展開を予測できないけれども心地良いと感じる程度の
丁度いい複雑さというのがとても大事だと僕は考えています。
こちらのポータルには様々なプリセットが用意されています。
プリセットは既にフィルターやディレイリバーブその他のエフェクターが組み合わさっているので
あとは楽曲の雰囲気に合わせて混ざり具合を直感的に調整するだけと言う画期的なプラグインになっています。
しっかりとした音像イメージがある場合は一からプラグインを組み合わせる方が良いのですが、製作者自身も予期しない空間演出を提案してくれるので、そこからまたインスピレーションを受けて新たな展開アイディアを思いつくキッカケになることが多いのため、とても重宝しています!今一押しです!
⑵LFOTool
こちらのプラグインは簡易ダッキングエフェクターになります。
ダッキングとはダンスミュージックに置いてとても重要なテクニックになるのですが、詳しい説明はまたそれは別の機会に。
4つ打ちの曲を作る際ベースに挿すだけで簡単にダッキングが再現できますし、
昨今のFuturebassでよく耳にするきざみが刻々と変わっていくコードシンセなどを擬似的に表現することも可能だったりします。
LFOToolのRateパラメータにオートメーションを書くことで可能になります。
また単純にキックとベースの棲み分け以外にも
リードやFX系にかけることによってグルーヴを演出することができますし、
Spliceなどで見つけたパーカッション類のグルーヴが作ってる曲と合わない時などもLFOToolを使うことで合わせることができる場合があるのでとても便利です!
XferRecords.com | Home of the Xfer Records VST Suite
⑶Expert Mouse Optical Trackball
そして最後3つ目はプラグインではなくトラックボールになります笑
これはほんとに先日なんですが、Hey! Say! JUMPなどのアレンジを担当されている遠藤ナオキさんの講義が2019年12月の前半にCWF内で開催されました。
そちらの議題が一風変わっていて、、、笑
作曲の講義というとDAWの使い方や理論の話かと思うかもしれませんが
ナオキさんの講義は1時間半かけて座る椅子や体の姿勢、マウスやショートカットの設定の仕方などを教えてくださると言うものでした。
ものすごくぎゅっと講義内容を要約すると、
マウスを動かす時間やカーソルを画面上で移動させる時間を削減することによって
よりクリエイティブな発想に体力や精神力を使いましょうと言うものでした。
講義内でいますぐにトラックボールに変えなさいと仰っていたので、
懇親会後帰宅してすぐにAmazonでトラックボールを購入しました笑
ここ1週間ほど作業しているのですが、明らかに作業効率が上がって大変驚いています。
理由としては、ボタンが4つあるので余っているボタンにEnterやDeleteなどを設定することで、キーボードとマウス間の移動回数が大幅に減ること、
軌道感度を高めに設定しても扱いやすい操作性であること、
腕を常に肘掛においていられるので、疲れにくく集中力が持続しやすいからだと思いました。
もし作曲スピードが遅いなと感じられる方はプラグイン以外にもトラックボール等の購入をクリスマス検討されてみてもいいかもしれませんね。
さて本日はお勧めのプラグインや商品を3つご紹介させていただきました。
ご興味お持ちになった方はトライアルもしくはクリスマスセールなので是非是非チェックしてみてください。
それではまたー!
作曲家はもう、孤独な職業じゃない
こんにちは、Co-Writing Farmの作曲家、ペンギンスです。
Co-Writing Farm(CWF)ができてもう6年になるのですが、僕はけっこう初期の段階から居させてもらってます。当初は10名ちょっとだった人数も、いまでは130名を超える大所帯になりました。もちろんあんまり見かけない人とかいつも会う人とか差はありますが、濃ゆさは違えど同じ釜のコーライターという感じで、仲良くやっています。
いわゆる作家事務所などに所属した経験はないのですが、他事務所の作家仲間の話を聞いていると思ったよりもCWFは横のつながりというか、ワイワイガヤガヤから生まれる音楽の喜びと成長がいっぱいあるんだなというのを感じます。
当たり前のように月に何度も気の合うやつらと飲み交わして、もちろん仕事上でも現場で会う機会があり、「この前コンペに出してたあの曲よかったよ」とか「Black Fridayで何買った?あれ買ったの?今度家でちょっと見せてよ」とか会話してる喜びはあまり目立たないけれど、地味に嬉しいものだったりします。(さらっと書きましたがCWFでは情報はオープンシェアが基本理念、他の人が提出した曲も現在過去問わずCo-Writing Studio上で自由に聴くことができます。もちろんコンペの守秘義務など、クライアントの求める情報管理は厳守ですが、内部での楽曲の切磋琢磨は素晴らしいことだなと思います)
DAWが発達したことで「これからの作曲家は自己完結が基本」「ひとりで全部できるからこそ仕事になる」と喧伝されたのがもう10年以上前だった気がします。それはまぎれもない事実で、僕自身ボカロPとしてキャリアをスタートさせたので、音楽制作をひとりで完結させるスキルはあったほうが本人にとってハッピーだと考える人間のひとりですが、その代償として、「音楽はひとりで作るもの」という固定概念が浸透してしまったのもまたこの10年だった気がします。
しかしCWFでコーライティングを重ねたこの6年で、だいぶ作曲家という職業のイメージも変わってきたように思います。自宅でひたすらDAWに向かうというイメージから、仲間の作家宅でライティングセッションしたり、SNS上で情報をシェアしつつ盛り上がったり、時にはどこかへ旅して異国でセッションするという風景が、まるでバンドがリハスタで音をぶつけあう風景と同じくらい自然なものとして受け入れられつつあるなというのが実感です。
事実、この夏も僕らは都内某所のAirBnBをCWF作家仲間で自主的に貸し切り、コーライティングキャンプを開催しました。機材の用意、食事のしたくからチーム分け、タイムスケジュールまで自分たちで決めて、自由に楽しく音楽制作しました。そこから早速タイアップ曲のリリースも決まり、「コミュニティが生み出す熱量が、音楽の楽しさを増幅させて、それがビジネスとしても成果につながる」という好循環を実感しているところです。
オーケストラにせよバンドにせよ、よく考えてみれば昔から音楽は複数名で奏で、生み出すほうがむしろ主流でした。DAWの登場でいっとき失われた音楽家の連帯感を、すぐにコーライティングが取り戻したということかもしれません。
作曲家はもう、孤独な職業じゃない。やっぱり楽しい職業だ。そんなことをCWFでコーライトしながら日々、実感しています。
丸谷マナブさん登場!
Co-Writing Farmメンバーの作曲家、ペンギンスです。
本日は山口ゼミ27期の授業に顔を出してます。
ゲストは超人気作曲家、丸谷マナブさん!
なかなか楽曲リリースが決まらなかった時期のお話や、曲を提案する際の思考のプロセスなど、改めてお伺いしても本当に感じるところの多いお話です。
ありがとうございます!