自己表現の場としての「DTM(Desk Top Music)」に今改めて注目する
こんにちは、Co-Writing Farmの作曲家、ペンギンスです。
1日中Macに向かって仕事していると、ネットから色々な情報が飛び込んできます。僕は物を書いたり読んだりするのが好きなので文字系メディア(noteなど)も結構読むのですが、とはいえ今やインプットの主流を占めてるのは完全にYouTubeです。4Kドローン映像とかを色々なYouTuberが自由にupしてますよね。誰しも自己表現しながら生きていけたら最高だなと思いますし、たぶん歴史上今ほど人間が自由に創作に迎える幸せな時代はなかったんじゃないかと思います。
いっぽうで、やっぱり自分が作曲家という職業を選び、音楽を日々つくっているという立場上、気になることもあります。それは「ゼロからだれかが自己表現の手段を選ぶとき、今でもそこに”音楽”という選択肢はあるのかな?映像メディアがあまりに素晴らしいから、音楽はその引き立て役のようなものになっていないかな?」ということです。5歳の息子がある日音楽を聴いて「YouTubeが壊れてる(=映像がないのに音楽が聴こえてきておかしい)」と言っており衝撃を受けましたが、今や音楽というのは映像の一部になりつつあるのかもしれません。とはいえ音楽のクリエイターも若い世代からどんどん生まれてきていますし、(自分が音楽かだからそう思うのかもしれませんが)映像よりも敷居が低く、抽象度が高いため色々な感情を自由に表現しやすいといったメリットがあると思っています。
生演奏の録音以外の、ほぼ全ての音楽制作の工程がデジタル化された現在、音楽制作現場の主役はDAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれるソフトウェアです。。。というのが常識になっていますが、ふと考えてみるとこの「DAW」という言葉が普及する前に、もっとカジュアルなキーワードがありました。それが「DTM(DeskTop Music)」です。90年代を中心とした時期に盛り上がった制作手法で、MIDIと(当時は)ハードウェア音源、そしてシーケンサーと呼ばれるソフトを用いて、PCの中だけで音楽制作が完結するということが魅力でした。
(DTMとDAWという2つの似て非なる言葉の違いについては、藤本健さんの記事で詳細な説明がされていますので、よければご一読ください)
自己表現の場としての「DTM(DeskTop Music)」はかつてさかんに盛り上がりましたが、その後SNSや映像メディアの発達により、YouTuber、ドローン、Go Proといった人やテクノロジーに取って代わられ、今では自己表現のファーストステップとしての影が薄くなっているようにも思います。
ただ、上の藤本さんの記事にもありますが、DTMという言葉には2つの意味があります。1つは前述のとおり90年代にMIDI技術とハードウェアシンセをPCでコントロールすることで、「一般家庭でもシンセサイザーだけで音楽が作れるようになったこと」をさす言葉。もうひとつはそれから10年以上経過してから、2010年代以降に、DAW内部でソフトシンセ・プラグインだけで完全にプロフェッショナルな音楽制作が完結するようになった時代の「DAWという道具を使って音楽をする」行為の総称としてのDTMです。
で、ここからは私見なんですが、おそらくちょっと年齢が上の人ほど、前者のDTMを知っているばかりに後者のDTMについて誤解している人もいるっぽいんですよね。
僕も残念ながら?w、前者のDTMをかじったことのある世代ですが、昔のDTMって今と比べると相当面倒だったんですよね。とにかくあらゆる機材がまだハードだったので、結線する・ソフトウェアに認識させるといった「音を出すまでの準備段階」がハードル高くて、音楽を作り込んでいく前に挫折してしまった経験もあります。そのイメージがある世代だと「DTMって報われない作業・・・」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
でも今は「最初の1音が出るまでのハードル」が物凄く低くなっているんですよね。僕のようなMacユーザでいえば言わずもがなの「Apple Garage Band」が無料で、なんならMac OSにデフォルトで付属してきます。これが信じがたいクオリティで、Logic Pro Xユーザの私から見ても「細かなUIが不便だけれど、音質どうこうは何も問題ない」と言えるものです。Windowsユーザの方でもCakewalk(かつてのSONARを受け継ぐ存在)やREAPER、あとは昨今大人気のStudio Oneにもフリー版がありますし、無料で始められるものとなっています。
sakky.tokyo
というわけで、DAWという言葉がずっとフォーカスされてきたデジタル音楽制作シーンですが、ここらで改めてDTMという言葉が、懐古ではなく現在の音楽を言い表す正確な表現として(ビリー・アイリッシュ的なものまで包含する表現として)改めて注目されていると思います。僕も超久々にDTMという単語でググってみたら、色々と新しい情報が飛び込んできて刺激を受けました。海外ではBedroom Productionとか普通にComputer Musicと呼ばれているようですが、この際J-POPの輸出と共に、アニソンをDeskTopで作る、そんな「DTM」のコンセプトが広まってもいいように思います。
みなさんも自己表現の手段として改めて「DTM」の楽しさに触れてみてはいかがでしょうか。
コーライト(共作)という出会いが繋いでいくもの
Singer & Songwriter, Kaz Kuwamura です。
の主題歌 Call Me Sick が配信されて以来数週間経ちました。
そろそろ上映が終わりになるところも多いようですが、
コロナで延期になってしまったものの無事に公開されて本当に感謝です。
Call Me Sickは Anything Goesの Shotaro さん ELLEYさんとの共作楽曲になっています。
お二人とご一緒したのには背景がありました。
Anything Goes代表、プロデューサー 浅田祐介さん, とCWF 山口哲一さんがSwedenの大御所 Producer、Songwriterであるダグラス・カー(日本ではSwedish Popとして大ヒットしたメイヤなどで有名)と交流がある縁で
昨年夏にダグラスが来日した際にWriting Sessionする機会をいただきました。そこで一緒だったのがShotaroくん。
ちなみに僕は昨年の7月の上旬に単身、Gobal Market向けのWriting CampとSessionに参加しにLondonへ2週間弱行っていました。
その際に9月のSpainのBarcelonaでのCampにも声をかけて頂いたので気合いで行くことに。笑
せっかくヨーロッパ行くのにすぐ帰国するのは勿体無いということで、7月末のダグラスとのセッション後にSwedenのダグラスに連絡を取ったところ、2日ほど時間を感謝なことに取ったくれたのでBarcelonaから飛行機でStockholmに飛びセッションを。
一つの出会いを絶対に無駄にしない信条と、フットワークの軽さと、日常からセッション制作!というスタンスでやってきたが故に、これからも何処へでも飛んでいきたいですね。
さて。話は戻って、日本で意気投合したのでもう1曲Sessionで制作しよう!と後日に改めてShotaroくんとSessionで制作したのがCall Me Sick。
電光石火の化学反応で手応えを感じ
そしてElleyさんにもインして頂いて3人で完成させた楽曲でした。
まさに一つの出会いが、次の場を作り、コーライトする中で
「繋がれていく出会い」が産んだ楽曲です。
おそらくLondonやSpainでの経験がなければきっとこの曲は産まれていません。
そして伶さんの" Call Me Sick"がなんとTHE FIRST TAKEで!!
かっこよすぎで胸をえぐられてます😭
伶さんのソロとしてのデビュー曲として、
また1クリエイターとしても、映画「小説の神様」の主題歌として使って頂けた機会に感謝しかありません。涙なしには見れない映画でした。
是非多くの方々に届きますように。
どこにも行けなくても、どこへでも行ける方法〜夏のオンラインキャンプ振り返り〜
こんばんは、Co-Writing Farm(CWF)の作曲家、ペンギンスです。
今年も夏は規格外の暑さでしたが、何よりも新型コロナウイルス感染拡大との戦いが進行する中での猛暑となったことがキツかったですね。なかなか遠くへ旅行も行けず、近郊であっても友人と飲み会をするのもはばかられる、そんな夏だった気がします。
「人に会えない」という意味では我々コーライティング作曲家にとっても試練の夏でした。5月に開催予定だった神奈川県真鶴町でのコーライティングキャンプも当然中止、その後も対面型でのセッションは相手の事情も考えるとそう簡単には実現できない日々が続いています。
とはいえ、あらゆることにはポジティブな側面があります。今回の新型コロナウイルスの流行を機に、ZOOMなどでのオンラインミーティングが一気に普及したこともそのひとつです。我々Co-Writing Farmの作家たちは4月の緊急事態宣言以降、オンラインイベントの開催やオンライン講座によるナレッジの共有など、オンラインでもできること、いや「オンラインだからこそできること」にフォーカスして作家活動、コーライティング活動を継続してきました。
その集大成ともいえるのが、先月(2020年8月)中旬に開催された「CWFフルオンラインキャンプ2020SUMMER」です。これは休日の1日をまるまる使い、朝10時から夜18時までの8時間で、オンラインでのコーライティングセッションにより1曲を完成させるというものです。参加を希望した30名近い作曲家がZOOMの画面上で一堂に会し、その後事前のチーム分けに基づいて個別のチャットルーム(ブレイクアウトルーム)に移動してセッション開始。データはMessengerやDropbox等のクラウドサービスを活用してやりとりしつつ、濃密なディスカッションで楽曲の精度を高めながら完成までもっていきました。
今回私はオーガナイザーとして、全チームの編成と全体の運営を務めました。前例のないオンラインキャンプということで、各種の不安は常につきまといます。そもそも各自の通信事情、マシンスペック等の理由で、満足にZOOMでのディスカッションができない状況になったら?他のメンバーが作っている音をどうやって聴くのか?事前になるべく不安要素を潰しつつ、出たとこ勝負の要素もありました。
実際にセッションを開始してみると、ZOOM単体なら動作するがDAWと同時に立ち上げると動かない、といった予想外のトラブルに見舞われるチームもありました。ただ、全体的には新型コロナウイルス問題が起こってから数ヶ月経過していることもあり、多くのメンバーがZOOMでのやりとりには慣れている状態で、オンラインセッションが成立しないということはありませんでした。複数のチームのブレイクアウトルームを私が行ったり来たりして状況把握しつつ、テクニカルな問題は早々に解決し、全チームが音楽的な各自の目標に向かってクリエイティブな時間の使い方をすることができたのは幸いでした。
通常のリアルキャンプでは締め切り時間になってもなんだかんだと言いながらギリギリまでクオリティーにこだわってしまうのがクリエイターの常ですが、18時の締め切りと同時に強制的に個別のブレイクアウトルームが消滅するオンラインキャンプは、時間厳守という意味では良いシステムかもしれません笑。全員が締め切り厳守の意識ですばやいコーライティングをした結果、全チームが時間内にディレクター、A&Rに聴かせられるレベルのデモ音源を完成させたのは、正直私にとっても予想外の喜びでした。初挑戦のオンラインキャンプで、スケジュールを守りつつクオリティーも落とさない、そんなことを可能にしているのがCo-Writing Farmの集合知のようなものなのかもしれません。
むろん課題も残りました。通常は良いスピーカーを用いて大音量で楽しく行うデモの視聴会タイムも、ZOOM回線経由で行うことになり、音質は満足とは言い難いものでした。ここはAudiomovers等のプラグインで問題解決できる可能性があるので、次回の開催までに解決しておきたいところです。
今回のオンラインキャンプのオーガナイズを通じて、生楽器に熟達している者がDAW上でもそれを活かせるように、リアルなキャンプの経験が豊富だからこそ、リアルの活動が制限されたときに、オンライン上に活路を見出すことができるのだと思いました。しばらくは簡単に遠くに行ったり、大人数で集まったりすることがしづらい時期が続くかもしれませんが、どこにも行けなくても、どこへでも行ける・・・そんな方法を見つけたような気がします。
「一人で曲を作らない」という選択
はじめまして。6月からCo-Writing Farmに入会したKiEEです。
私は作詞家として活動して3年ほどです。そして、今から9ヶ月前に山口ゼミに入るまでは、コードネームすら知りませんでした。
「楽器、曲は小さい頃からやっている人だけのもの」という思いがあり、ぶつかる現実もそのような場面が多く、音源自体に関わろうという気持ちはほとんどありませんでした。
でも今ではたくさんの方の力を借り、トップライナー修行中としてコンペに曲を提出するまでになっています。
人生で一番変わったかも……と思うぐらい、毎日がステップアップの連続でした。
私は、外部からの作詞家としてのコーライトインで、Co-Writing Farmと出会いました。
それまでの私は、事務所からいただく作詞コンペにひたすら応募し続けていました。しかし、事務所内でのフィードバックは丁寧にしてもらえるものの、先方の様子や全体的な様子は分からないという、「作詞家あるある」的コンペ迷子になっていました。
その中でインした初コーライトはカルチャーショックでした。
まず、圧倒的に情報量が違う。みんながそれぞれ得意分野で経験や知識を積み重ねて、それを隠すことなく持ち寄って、1曲のいい曲に仕上げようとする。それをまたコミュニティー内の人で共有するわけだから、必然的に所属している人たち全体のレベルが加速度的に上がっていく。
……と、もちろん最初からここまではっきりと言語化できてたわけではないのですが(笑)、「なんかこの人たちやばい……こんなの一人でやってて絶対に敵うはずない」と肌で感じたのでした。
それでも、「歌詞のみのインなのだから、スピードとクオリティで絶対負けたくない」と、ずっと指が震えていたことを、きっと一生忘れないと思います。
まさにカルチャーショックから、自分が変化し始める瞬間でした。
その後、外部コミュニティーつながりのKorivaさん、それから高校時代の同級生であるニッポンコウジさん(本当に素敵な偶然)に背中を押していただき、Co-Writing Farmに入るために山口ゼミの門を叩きました。幸運とご縁に恵まれての決断だったなあ、と思います。
そして9か月間を通し、指導を受け、たくさんの先輩方とコーライトさせていただき、「出せない曲には絶対しない」というCo-Writing Farmのマインドと懐の深さに触れました。
先輩方のクリエイター精神に触れていると、「自分もトップラインを書こう。DAWを勉強しよう。作詞家からコーライターになってもいいはず」と思うまでには、そう時間はかかりませんでした。出来ることをやりたいと、自然に思うようになった結果でした。これには自分でもびっくりしました。
「一人で曲を作らない。コーライトで作る。作りたい」というのは、私が、私のスキルや性格、やり方の中でたどり着いた個人的な結論です。
でも「Co-Writing Farmが居場所になった」「ここで音楽やってて人生変わっちゃった」という話を、先輩方からも多く聞くのは、他の方から見てもコーライトにはそれだけのパワーが秘められているということなのだと思っています。
なので、もし私のように一人で作詞家あるあるに陥っている方は、カルチャーショックと変化への覚悟を持って、ぜひこの空気の中に身を置いてみてもらいたいと思います!
素敵なご縁に感謝して、
良曲作ろ!!
チューター始めました!
こんにちは。Co-Writing Farmの室屋です。
昨日より新たに山口ゼミチューターとして、講義に参加させていただきました。
(初回ということで、前チューターの田辺さんも参加してくださいました・・本当にありがとうございます。)
現在、このように山口ゼミはZoomでのオンライン講義がメインとなっています。
昨日は、山口ゼミの中核とも言える、伊藤涼さんによる擬似コンペ公開添削でした。
いかにも本物らしい「擬似コンペシート」に沿って楽曲デモを作成し提出、
伊藤さんが、ご自身のA&Rのご経験、また現在多くのA&Rさんとコンタクトをとられているご経験から、楽曲に対して一人ずつアドバイスをしていくというものです。
通常、コンペに楽曲を提出したら、「自分の楽曲がなぜ選ばれなかったのか」というフィードバックをもらえることはほぼありませんので、この擬似コンペ公開添削はとても貴重な場だと思います。
そしてこの記事をご覧いただいている方で、
「デモなんて作ったことない!」「DAWも全然使いこなせない!」という方もいらっしゃるかと思います。
私も2年前はそんな人のひとりでした。
せっかくこのような場をいただいたので、少し私の自己紹介をさせていただくと・・
今から2年前、山口ゼミに出会った当時、私は公立小学校の教員をしていました。
(今となってはすごく懐かしい・・・教室の写真です。一応かなり小さくしておきます)
大学時代はそれなりに音楽づくしの幸せな日々を送っていたのですが、いざ卒業して教員になってからというもの、毎日がめまぐるしく過ぎていき、音楽活動の時間はめっきり減っていました。
子ども達と過ごす毎日は刺激的で楽しいし、日々充実してはいたのですが、元々キャパシティの広い方ではないので、音楽の活動も並行するには睡眠時間を削るしかなく、その割にはどちらも中途半端だなあというのが悩みでした。
そんな中、とあるきっかけで山口ゼミを知り、まともに作曲をしたことがないまま入会をしました。
(山口ゼミ22期です!)
その頃提出していた私のデモは、怖くて今となっては聞けないのですがw、いつもその時々で私にできることを丁寧にアドバイスしていただきました。
勝手に「音楽の世界は怖いもの」という変な思い込みがありましたが、なんて優しい場所なんだろう、とその時思いました。
また、山口ゼミを受けていると、いろんな作家さん達がゲスト講師として来てくださるので、それを聴講しにたくさんのCo-Writing Farmのメンバーが来ます。その後は懇親会があるのですが、本当にどの先輩も優しく親切で、音楽が大好きな人ばかりでした。
当時、周りに音楽の話をできる仲間があまりいなかった私は、泣きそうなくらい嬉しかったのを覚えています。
(こちらは丸谷マナブさんにゲスト講師としてお越しいただいた時の懇親会です!)
山口ゼミ・Co-Writing Farmは人数が多い分、様々な肩書きをもった方がいらっしゃいます。
日中は企業に勤めている方、私のようなフリーターの方、家庭をもたれている方、学生さん、アーティストさんなどなど、、
日常生活では出会わないような人と音楽を通じてつながって、お互いにリスペクトできて、そんな関係がとても素晴らしいなと思っています。
普通に考えたら作曲家にはなれないであろう私を育ててくれた山口ゼミには本当に感謝しています。
「いつかは音楽を仕事にしたい」とずっと思っていたので、今は教員を退職し、アルバイトをしながらひたすらコンペに楽曲を提出しています。
そしてそして今度、そんな山口ゼミ30期の説明会があります!
もし作曲に興味があって、参加を悩まれている方がいらっしゃったら・・、
やらない理由は無限に妄想できるのでどうでもよくて、少しでもやりたい!と思う気持ちを大切にしてほしいなと思います。
説明会に来ていただいた方でも、「私はまだそんな実力がないので、もっとできるようになったら・・」という方がいらっしゃいますが、先ほど私の例を申し上げた通り、全く気にしなくて大丈夫と思います。
私も作家としてはまだまだ駆け出しで、もっともっと勉強したいことがたくさんあります。
(良かったらゼミの皆さんともコライトをさせていただいて、一緒に伊藤さんの公開添削を受けたいなという下心がありつつ・・)
私自身、超初心者から始めた身ですので、なんでもお気軽にご相談いただけたら嬉しいです!
私は元々仕事に教員を選んだくらいなので、暑苦しくお節介な性分です。
質問していただけたり相談していただけると嬉しいタイプなので、いつでもお待ちしております。(お気軽にFBでメッセしてくださいね)
それでは、まだまだ未熟者ですが、私なりに楽しく、私自身もスキルアップさせていただきながら、チューターを務めて参りたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします!
チューターを終えて
お久しぶりの投稿になります。
CWFの田辺です。
さて、2年前の今頃から務めていた山口ゼミのチューター業務ですが、今年6月でその業務を終えることとなりました。
チューターとは何ぞや?という方は、以前チューター業務に関する記事を書いているので、
そちらをご覧になってください。
https://cowritingfarm.hatenablog.jp/entry/2019/12/13/001043
そもそも私がチューター業務を受けることになったのも突然の話で、
2年前の6月頃に山口哲一さんから打診されたことがきっかけでした。
前任の小谷さんが6月でチューターを辞めるということで、次期チューターとして自分の名前が挙がったとのことでした。
私自身は普段アルバイトをしているくらいで時間は作りやすかったのと、チューターという仕事に少し興味はあった為、引き受けることにはしたものの、
すでに築き上げられていた仕事を上手く引き継げるのか・・という不安はありました。
とは言うものの、仕事を受け継ぎつつも、新たなチューター像を作ろうという想いをあったと思います。
2018年7月に仕事を引き継ぐ。
DAWや、その他色々と相談を受ける。
懇親会に参加する。
山口ゼミ受講生と交流する。
受講生とコライトする。
ゲスト講師の立ち合いをする。などなど
色々経験をさせて頂き、気付いたら2年が経ちました。早いものです。
自分がチューターでどれだけ貢献できたのかまだ実感が湧きません。
しかし、多くの受講生との交流し、数え切れないほどの感謝の気持ちを頂きました。ここまで人と関わることが出来るとは、昔の自分からしてみると到底考えられなかったでしょう。
おそらく、人間的にも成長が出来た2年間だったと思います。
今年7月からは、私がちょうどチューターをやり始めた2018年7月に山口ゼミを受講し始め、現在CWFの作家として活動している室屋優美さんに引き継ぎます。
まだCWFに入って1年ちょっとですが、元学校教員で、とても面倒見のいい人で、僕とはまた違った形のチューターとして活動してくれると思います。
さて、
作曲家としては、最近もありがたいことに楽曲採用を頂きはしましたが、
作曲家としてはまだまだ自分は物足りないです。
さらに大きな成果が出せるよう、今後精進していきたいです。
ペンギンスさんの「30分で最高のメロディーを作る~スピード作曲実況中継~」を受講して
こんにちは。Co-Writing Farmの室屋です。
6月27日(土)は、ペンギンスさんによる山口ゼミスキルアップ講座、
「30分で最高のメロディーを作る~スピード作曲実況中継~」
がZoomで開催されました。
私はメロディーを作るのが非常に遅いので、今回の講座をとても楽しみにしていました。
本日は受講した感想や、考えたことなどを書かせていただきます。
とにかく感じたことは、「ここまで言語化してくださるなんて!!!」という感動です。
かなり主観ですが、感じたことや考えたことを書かせていただきます。
・第1部「講義」
・第2部「作曲実況中継」
・第3部「質疑応答」
という3部構成で、盛りだくさんの内容でした。
まず、「良い基準」→「良い判断」→「良いメロ」
というお話をしてくださったのですが、私は一番根っこにある「良い基準」についてのお話にすごくたくさんの気づきがありました。
良いメロには良い基準が必要ということは、良くないメロは判断基準が良くない、
という少し当たり前のような事が、私にとってはかなり発見でした。
今まで自分で作っていて、すぐ
「うわあ・・もう本当自分才能ないわ、センスないわ~」
と自分を責めることがあり(きっと誰しも一度はあると思うのですが)、
「才能」「センス」というような実態のない言葉を使って、逃げていたのですが。。
これからは、「才能ない、センスない」ではなく、ただ「採用する基準が違った」と、ポジティブに冷静に捉えることができるなと思いました。
例えば、自分のメロディーをを他の人に聞いていただいた時に直しが出たとしたら、
自分はどういう基準で、その部分のメロディーを作ったのか?
をまず振り返って、自分が採用した基準と、相手が求めている基準とのズレを確認することが大事だなと思いました。
実態が見えづらい「センス」「才能」のような言葉に逃げるのではなく、具体的に対処できる「基準」という考え方はとてもいいなと思いました。
またお話しの中で、ペンギンスさんのブログに登場する「メタメロディー」についても触れられていたのですが、実際にご本人の口からお話いただいて、ピアノロールを見ながらだと、さらによく理解できました。
それにしても、ピアノロールって、目で見てブロックの形がわかるので、非常に便利ですよね。
メロディーを楽譜に起こすのも良いですが、実際にDAWに打ち込んで、ピアノロールを俯瞰して見てみると色々な発見があるなと思っています。
また「作曲の方程式」ということで、ペンギンスさんの方程式も公開してくださいました。
でも当たり前ですが方程式があるからと言って、ペンギンスさんの書かれた曲がどれも同じに聞こえるか、というと全くそんなことはありません。
むしろ、自覚がない人こそ自分のクセに翻弄されて、「なんかいつも似たような感じだなあ」という曲を作ってしまいがちだという事がわかりました。
自分のもっている基準・クセに早く降参して、ペンギンスさんの言葉でいう「偏見コレクション」として、ある意味開き直って自覚することがとても大切だと思いました。
(自分のことをよく分かっていれば、相手に寄り添うこともできますね!)
第2部の、「作曲実況中継」もとてもスリリングで面白かったです。
30分ということでしたが、実際は解説を挟んでいただいたり、レイテンシーと戦われていたりしたので、正味15~20分くらいだったのでは!?と思います。
サビ完成の時点で残り10分という感じでしたが、しっかりと30分でワンコーラス完成されていました!(すごい!!)
製作中の「常に全てを疑う!!」という言葉が印象的でした・・・!
次回をやっていただけるのであれば、1時間くらい時間をとっていただいて、ペンギンスさんの頭の中のジャッジの様子をさらに詳しく知りたいと思いました。(もちろん細やかに解説いただいていたのですが、それでもたまに無言になる数秒間に、頭の中でものすごい試行をされてるのだろうな・・と思って見ていました)
DAW画面を実際に見られたことで、今まで音楽は好きだったけど作曲はちゃんとしたことがなかった、というような方にとってもとても参考になるものだったのではないかと思います。
日頃作曲をしてる身からしても、リアルタイムで作曲をしている姿を見られる機会はそうそうないですし、第1部の講義の内容がふんだんに盛り込まれていたので、大変面白く、勉強になりました。
最後の質問コーナーもとても良かったです。みなさんの質問がどれも私も気になってた!というようなことばかりでした。
話の流れで「サビができたら頭の中でコンサートを開催します。」とおしゃっていたのに、つい笑ってしまいましたが、すごく大切なことですね。
ということで、1時間半盛りだくさんでしたが、大変あっという間でした。
作曲未経験の方から、作曲をお仕事にされている方まで、全員に学びがある内容だったのではと思います。
ペンギンスさん、本当にありがとうございました!お疲れ様でした!
そして、次回の山口ゼミスキルアップ講座は、前回「コンセプトから始める作曲講座」が大好評だったながながのお二人の
「気軽に始めるアレンジ講座 ~1年で編曲採用にいたるTIPS~」
です。
★日時
2020年7月11日(土)16:00〜17:30
★チケット
一般:2,000円
CWFメンバー/山口ゼミ受講中の方:無料
「アレンジ」したいけど、何から手をつけたらいいかわからない。
いざひとりでやってみたけど、「音がなんだか悪い・・・」
EQとかコンプとかよくわからなくて、もう投げ出したい・・・!
そんな風に悩んでいる作曲家の皆様はいらっしゃいませんか?
作家になった2016年1月当時、コンペに出せるレベルのアレンジができなかった長沢/永野がCo-Writing Farmに所属すると同時に手探りでアレンジを開始し、初の編曲楽曲が1年後にリリース。
ClariS「Summer Delay」「このiは虚数」「Fairy Party」、A応P「Kiss&Cry」などを編曲した二人がお送りする「気軽にはじめるアレンジ講座 〜1年で編曲採用にいたるTIPS〜」。
アレンジのハードルが高くて悩んでる皆さん、
自分のアレンジがよくなる手がかりをつかみたい皆さん、まずはトライしてみませんか?
少しでも普段の編曲のヒントになればよいなと思います。
ぜひ、ふるってご参加ください!
とのことで、こちらも今からとても楽しみです・・!
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。m(_ _)m