Co-Writing Farm Official blog

クリエイター集団Co-Writing Farm(CWF)のオフィシャルブログ。メンバークリエイターの日々の活動などをカジュアルにお伝えします。

International Songwriting Campに参加してみた No.2

 

Kazです。

だいぶ間が空いてしまいましたが、海外Writing Campのレポートその2です。

 

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目立つ背の低さ。笑

 

今回からは 僕が実際に去年に参加をしたヨーロッパCamp(9月上旬のSpain BarcelonaでのCampを含む)全部に共通して発見した、学んだことを少しずつシェアできればと思います。

 

トップライナー(Singer & Songwriter)もトラックメイカー(Producer)もみんな意識はアーティスト

 

 まず、海外ではトップライナーがメロディーと歌詞を書いて歌を入れる(コーラスも含めて)を全部やっちゃうケースがほとんどです。今回のCampを経て、そもそも トップライナー自身もやはり前提は自己認識が全員ARTISTだし、他のWriterとセッションをするときは 役割としてsongwritingをしている。と言う感覚がむしろ近いのかなと感じました。

 

 Londonは( 大雑把過ぎるかも例えかもしれませんが)ヨーロッパ諸国のTokyoみたいな場所で、いろんな国からLondonに上京してきているArtist達がいる。

 みんな歌のレベルは言うまでもなく異常に高いし声が凄いしARTISTとして成功しようとしていて、参加者もそう言うARTIST達しかいませんでした。

 

 そして面白いと思ったのは、Producer, DJ(日本でいうTrackmaker)も多くは ARTISTという自己認識だったこと。

Producerが特定のARTIST (Singer)と組む形でユニットとしてARTIST活動をしている、というのは馴染みがありますが、

 DJ, Producerとして,時にあるSingerをfeatureしたり、あるいはトラックのみで作品をリリースしたりといった形で活動しているARTISTが多かったのです。

 

   日本語ではTrackmakerと言い、海外ではProducerと言うこの単語の差異にも現れていると思いますが、Producerは自分のサウンドアイデンティティーをトラックに詰め込んでいる。その時点でそれはもうARTISTであると言う感覚。

 日本だと、どうしても歌を歌う人間は無条件にARTISTという感覚はありますが、そういう境界線がない。シンガーと組まずに、ProducerそのものがすでにARTISTという。

 Londonで初日に一緒だったReeもそんなProducerタイプのARTISTの一人でした。

open.spotify.com

彼はTGR Music と言うRecord Labelに所属しているスイス出身のProducer, DJ。

で最近、Maki Flow ↓

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というLondonで出会った Artist(Singer)をFeatureして、作品をリリースしたタイミング。

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こういう人がゴロゴロいて刺激的です。

もちろん、ビッグネームや、自分がリスペクトするARTISTに楽曲を提供したいという動機もある。ただ同時に、それ以前に自分がARTISTとして、Tomorrowlandで自分の楽曲を解き放ってやる!という気概をみんな持っている。

  先ほどのReeはCampが始まる少し前に自分のトラックを気に入ったとあるDJがそれこそTomorrowlandでお前の曲をプレイする!的な熱い知らせをセッション後の飲みで話していて、London在住 ARTIST達の盛り上がり具合が半端なかったです。

 

 DJ, ProducerもARTISTとしてガンガン配信で楽曲をリリース。特定のシンガーと組んでアーティストユニットを組んで成功を目指すタイプもいれば、Producer、DJとして自分のトラックにかっこいい声を載せるARTISTとの出会いを求めているタイプもいたり。

 

 こういう背景はやはりコンペにも反映されていました。

 日本で言う楽曲コンペは英語ではBrief と言いますが、このBriefでも、出版社所属のARTIST(Producer)が、トラック(LondonではトラックのことをBeatって表現で呼ぶWriterも多かったです)に乗せる声とアイデアを募集する所謂トラック先行コンペというのも珍しくなかったです。DJ、PRODUCERタイプのARTISTがトラックのアイデアを募集する形のBriefがLondonのCampでは4日間のうち、2日はそうでした。

 

まとめ:みんな意識はARTISTだし実際ARTIST。Songwriter、producerはその時の役割にすぎない。

 

 なんか長くなってしまったので、^^; 次回はSessionを具体的に振り返りつつ、

もし帰国子女とかでない純日本人トップライナーがヨーロッパ人に混じって、欧米マーケットに向けて書くセッションに参加すると何が必要になるのか?何がめっちゃ大変か?どう貢献でき得るか?

と言う観点で書いてみたいと思います!