歌録りの強い味方?iZotope「RX7」のDe-clip機能紹介
こんばんは!作曲家と音声エディットを仕事にしています、CWFの菅(かん)です。ゲーム・レコード制作会社の外注ADを経て、作曲や音声作品編集のお仕事をしています。
近年のものですとこちらを作曲させて頂きましたので、よろしければぜひ( ^ω^ )
今回は、音楽家にもおすすめしたい! iZotope社「RX7」の機能”De-clip”のご紹介です。
iZotope社といえば、Ozone、Neutronが特に有名ですよね。 上記二つは作曲家には馴染み深いものの、 RXはまだお持ちでないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
RXはオーディオリペアツール。 音楽には関係ないしなぁ。というお気持ち、よくわかります。 ですが、これ一つあると、 泣く泣くNGにせざるを得ないテイクが蘇る可能性があるのです!
今回用意したサンプルはこちら。
見るからに海苔波形!音も割れてしまっています。
拡大するとこんな状況で、上下ともに0dbにぴったりくっついて、特に下の方向では波形が四角に。
いい歌、セリフが録れた!よっしゃ〜!と思って見てみたら歪んでるー(;△;)
という状況。 歌をとる方、依頼してみたらこんなファイルが届いてしまった方、あると思います! これを救えるかもしれないのがRXシリーズなんです。
右のツールの「De-clip」機能を押して、0dbにくっついている範囲を選択、 下記のような感じで設定して「Render」で実行します。 
すると・・・。
波形の形が変わりましたね!
ではここで音を聞いてみましょう。 頭のぱちっとしたノイズはバッチリ無くなり、 若干のひずみはあるものの、これなら曲中で使えそうな感じに!
これはかなりわざと割って収録したので(笑)、 短い範囲であればもっと、効果が期待できます。
ということで、作曲家兼音声エディター菅がお届けするRXのおすすめ記事でした!