International Songwriting Campに参加してみた No.3
Kazです。海外Writing Campからのレポ3回目です。
前回が1月。。。間空きまくりですみません^^;
(奥:Kaz / 手前:マシンガンのように自分のアイデアを共有し続けてくれたPhotographer, スタッフ, 兼, songwriter Elle。Barcelonaでは外でSessinonしました笑 Photo Credit : Elle Halley)
さて。前回
のラストで、
純日本人トップライナーがヨーロッパ人に混じって、欧米マーケットに向けて書くセッションに参加すると何が必要になるのか?何がめっちゃ大変か?どう貢献でき得るか?
というポイントで書きます。と予告していました。
まずはLondonとBarcelona、Copenhagenで共通して感じたセッションの所感として
苦労したポイントをざっくり書きたいと思います。
*リリックとメロディーは同時 & 歌はみんな凄い
単刀直入に一番ハードだったことを言います。それはリリック出し。
およびそれに関わる英語でのcommunicationです。
参加するWriting TeamにいるArtistのタイプにもよりますが、
<楽曲のコンセプトを考えながらトラックに合わせてリリックとメロディーを同時に出して作っていく>
スタイルが主流でした。
大枠の流れとしては
最初にTeamでもらっているBrief(コンペオーダー)を基にして、誰にどんな曲を書こうか、みたいなことを話し合う。
その中で、楽曲のMoodというか、Theme、場面設定(どういうシチュエーションでリスナーが聞くか)みたいなこと話し合って絞ってく。Producerが音を出し始める。
そこから同時にArtist 陣営(トップライナー)は話し合った(あるいは話しあいつつ、同時に)アイデアを出していく流れです。
なのですが、このアイデア出しが、言葉とメロが同時にセット。です。
一旦、ラフなアイデアをざーっくり、ラララや適当な言葉で歌って、
そこから、歌詞を詰めていくスタイルは少なかった。日本人作家的な考え方からすると、歌詞とメロを同時に出してそのまま最後まで書く。っていうのは、おそらく主流では無いのではと。ここはすごくシンガーソングライター的な作り方なわけです。
そして基本みんなアーティストですから圧倒的な歌唱力を持っていて、アイデアを言葉と一緒に感覚的にどんどん出してきます。
そのアーティストの声や、所謂手グセ的なもの。フレーズ。思わず出てしまった言葉。それらの要素が一緒になって、最終的にそのシンガーのセンスや声の表情、温度感を伴って、ARTISTの口から解き放たれるもの。それがトップラインという感覚なのだな。と言うのを実感します。
一旦メロディーの大枠のスケッチを作ってから、歌詞を作って、歌入れしよう。と言う前提とは違う大前提。
つまり <声と言葉とメロディーは切り離せるものではない>という前提がそこにはありました。
さて話を元に戻します。正直な感想です。メロ歌詞同時出し。そして歌詞に関して激しいスピードで<英語>でやりとりしながら<英語で>アイデアを出し続けていくことはやはりハードでした^^;
その上別にJ-POPに書いているわけではなく、彼らのマーケットに向けて書いているわけなのでいわゆる相手のフィールドです。(こういう境界線を感じてしまうのは、Globalであるとは言えないとも思いつつ)
セッションによってはかなり負荷が大きかった。(だからこそ成長できるし、得たものは大きいですが)
さて。これだけだと絶望しかないので 笑 次回では、これらの過酷な状況に対する自分なりのトップライナーとしての対策!を書きたいと思います!