「一人で曲を作らない」という選択
はじめまして。6月からCo-Writing Farmに入会したKiEEです。
私は作詞家として活動して3年ほどです。そして、今から9ヶ月前に山口ゼミに入るまでは、コードネームすら知りませんでした。
「楽器、曲は小さい頃からやっている人だけのもの」という思いがあり、ぶつかる現実もそのような場面が多く、音源自体に関わろうという気持ちはほとんどありませんでした。
でも今ではたくさんの方の力を借り、トップライナー修行中としてコンペに曲を提出するまでになっています。
人生で一番変わったかも……と思うぐらい、毎日がステップアップの連続でした。
私は、外部からの作詞家としてのコーライトインで、Co-Writing Farmと出会いました。
それまでの私は、事務所からいただく作詞コンペにひたすら応募し続けていました。しかし、事務所内でのフィードバックは丁寧にしてもらえるものの、先方の様子や全体的な様子は分からないという、「作詞家あるある」的コンペ迷子になっていました。
その中でインした初コーライトはカルチャーショックでした。
まず、圧倒的に情報量が違う。みんながそれぞれ得意分野で経験や知識を積み重ねて、それを隠すことなく持ち寄って、1曲のいい曲に仕上げようとする。それをまたコミュニティー内の人で共有するわけだから、必然的に所属している人たち全体のレベルが加速度的に上がっていく。
……と、もちろん最初からここまではっきりと言語化できてたわけではないのですが(笑)、「なんかこの人たちやばい……こんなの一人でやってて絶対に敵うはずない」と肌で感じたのでした。
それでも、「歌詞のみのインなのだから、スピードとクオリティで絶対負けたくない」と、ずっと指が震えていたことを、きっと一生忘れないと思います。
まさにカルチャーショックから、自分が変化し始める瞬間でした。
その後、外部コミュニティーつながりのKorivaさん、それから高校時代の同級生であるニッポンコウジさん(本当に素敵な偶然)に背中を押していただき、Co-Writing Farmに入るために山口ゼミの門を叩きました。幸運とご縁に恵まれての決断だったなあ、と思います。
そして9か月間を通し、指導を受け、たくさんの先輩方とコーライトさせていただき、「出せない曲には絶対しない」というCo-Writing Farmのマインドと懐の深さに触れました。
先輩方のクリエイター精神に触れていると、「自分もトップラインを書こう。DAWを勉強しよう。作詞家からコーライターになってもいいはず」と思うまでには、そう時間はかかりませんでした。出来ることをやりたいと、自然に思うようになった結果でした。これには自分でもびっくりしました。
「一人で曲を作らない。コーライトで作る。作りたい」というのは、私が、私のスキルや性格、やり方の中でたどり着いた個人的な結論です。
でも「Co-Writing Farmが居場所になった」「ここで音楽やってて人生変わっちゃった」という話を、先輩方からも多く聞くのは、他の方から見てもコーライトにはそれだけのパワーが秘められているということなのだと思っています。
なので、もし私のように一人で作詞家あるあるに陥っている方は、カルチャーショックと変化への覚悟を持って、ぜひこの空気の中に身を置いてみてもらいたいと思います!
素敵なご縁に感謝して、
良曲作ろ!!