Co-Writing Farm Official blog

クリエイター集団Co-Writing Farm(CWF)のオフィシャルブログ。メンバークリエイターの日々の活動などをカジュアルにお伝えします。

山口ゼミ「コンペ徹底研究」回に潜入してみた-ソニーミュージック、Kazyさんの言葉-

こんにちは、Co-Writing Farm(CWF)メンバーのペンギンスです。

さる2月22日、高田馬場で久しぶりに山口ゼミに潜入(聴講)してきました。山口ゼミというのは改めて説明はしませんが、我々CWFメンバーの作家がみな揃って通ってきた、職業作曲家を養成する超実践型講座のこと。
この日はソニーミュージックで長らくA&Rをされ、現在レーベル内外の様々な楽曲/歌詞コンペを主催している伊藤和彦さん(Kazyさん)にゲストとしてお越しいただきました。貴重なお話が聞ける機会なので、CWFメンバーも大挙して駆けつけました。このように山口ゼミの講座がいつでも無料で聴講できるのも、CWFメンバーの特典です。
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通常、作曲家養成というと音楽理論とか、DTMとか、そういった「いかに音楽を作るか」という視点がメイン。山口ゼミも、もちろん音楽を作る人間を養成する場ではあるのですが・・・こうして「作曲家の曲を選ぶ立場の人、使う立場の人」、クライアントサイドの視点をお持ちの方にお越しいただくことは大きな特徴です。超実践型と言われるゆえんです。

この日は山口ゼミ受講生の音源の講評に加え、我々CWFメンバーの音源についてもコメントをいただきました。
コンペ等の実戦の場、あるいはTDや打ち合わせ等での会話でディレクターの方からよく聞くのは「いい曲なんだけど、『それは自分で歌えばいいんじゃない?』という曲がけっこう多い」というお話。今回もKazyさんからは「いい曲ではあるんだけど、じゃあこれを今回ターゲットとしているアーティストが歌い、踊るステージが目に浮かばない」あるいは逆に「非常によくできている。あとはかなり強力なライバル曲たちにいかに勝つことができるかの世界」といった趣旨の前向きなコメントをいただくといったように、プラス・マイナス両面とも非常にリアルな「現場の実感」を元にした大変有意義なコメントをいただくことができました。

Co-Writing Farmは通常の作家事務所とは異なり、独占的な拘束は発生せず、クリエイターにインディペンデントな存在であることを促すコミュニティーです。その甲斐あってか自由なコーライティングにより数多くのユニークな楽曲が生まれており、Kazyさんからも以前より「出てくる曲の数とクオリティーはいつも素晴らしい」というポジティブな言葉をいただいています。

今CWFがめざしているのは、その先の世界。ハイクオリティーな楽曲を多数生み出すことは当然の前提として、それらの曲がターゲットとなるアーティストにとっての大切な1曲になり、ファンの方々にとっての大切な1曲になり、ヒット曲として育っていくこと。そんな未来の展開のために欠かせない学びが、この日のKazyさんの言葉に詰まっていたように思います。

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