Co-Writing Farm Official blog

クリエイター集団Co-Writing Farm(CWF)のオフィシャルブログ。メンバークリエイターの日々の活動などをカジュアルにお伝えします。

「ガル学。〜聖ガールズスクエア学院〜」ベスト盤にCWF作家多数提供!

こんにちは、Co-Writing Farm(CWF)の作曲家、ペンギンスです。

昨年の春から1年間続いた、テレ東「おはスタ」内の連続アニメシリーズ「ガル学。〜聖ガールズスクエア学院〜」のOP/ED曲を集めたアルバムが遂にリリースされました! 

今回のアルバムには私、ペンギンスをはじめ、CWFから合計6名の作家が関わった3曲が収録されています。リリースにあたり作家のみなさんからコメントをいただいているので、ご紹介します!

良曲揃いの名アルバムに参加できてとても光栄です。みんなcheck it!

「Shine!」
(作詞・作曲:ペンギンス/hanawaya、編曲:hanawaya)

・キラキラ感と疾走感がある、本当にタイトルの通り「輝け!」という感じの1曲に仕上げることができました。やっぱエレキギターがガンガン入ってるとテンション上がりますね笑(ペンギンス)

・今にも走り出したくなようなキラキラしたギターポップダブステップやダンス要素が混ざったミクスチャーです。(hanawaya)


「ねっ!」

(作詞・作曲:ペンギンス/長沢知亜紀/永野小織、編曲:ペンギンス)

・アレンジがとても気に入ってます。自分の好きなリズムやビートが、うまく楽曲の世界観に貢献できている感じがして、完成したときすごく嬉しかったのを鮮明に覚えてます。ボーカルも、いいよね!(ペンギンス)

・「ねっ!」は、スイングが夏らしいかわいい曲です!ぜひ聞いてください!(長沢知亜紀)

・「ねっ!」のタイトルが出てくるまでとても苦労しましたが、可愛くてキャッチ―でとてもお気にいりです!
ギターも頑張ってアレンジ&弾かせていただきました。ぜひみなさん聞いてください☆(永野小織)


「ワキ アイ×2」

(作詞・作曲:ペンギンス/室屋優美/田辺望、編曲:田辺望)

・響きのいい四字熟語をア行からひたすらに書き出していくところから始まったコライトでした!一番最後に出た「和気藹々(ワキ アイ×2)で、全員「これだ!」と確信をもち、一気に仕上がった曲です。「ワキ アイ×2♪」が耳に残るキャッチーな曲になっていると思いますので、ぜひ楽しくお聴きいただけたら嬉しいです!(室屋優美)

・west2の『ワキ アイ×2』の作詞作曲を、そして編曲をしました田辺です。じつは以前まであまりダンストラックを作っていなかったのですが、この楽曲をきっかけに、自分の作家としての領域を新たに広げることができました。コライトして頂いたペンギンスさんと室屋さんに感謝です。ド・キャッチーなメロと歌詞、そしてトラックをどうぞよろしくお願い致します!(田辺望)

 

LINE MUSICチャート「99」「CITRUS」好調です!

こんにちは、Co-Writing Farm(CWF)の作曲家、ペンギンスです。

私が手がけた曲ではないのですが、CWFの仲間がコーライトで作り上げた楽曲が、LINE MUSICチャートの上位に2曲並んでランクインしていたので、ご報告です。

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現在LINE MUSICチャート(リアルタイム部門)の4位にFAKY「99」が、5位にDa-iCECITRUS」がチャートイン。

FAKY「99」
by gratia, Lil' Fang, Ryo Ito, Sorato


FAKY / 99 ドラマ「リカ〜リバース〜」主題歌


Da-iCECITRUS
by Kaz Kuwamura, 中山 翔吾, 工藤 大輝, 花村 想太


Da-iCE /「CITRUS」(日本テレビ系日曜ドラマ「極主夫道」主題歌) Music Video

どちらもドラマ主題歌でありつつ、アーティストとの連名クレジットによるクリエイティブな作品が各種サブスクリプションサービスで人気です。

是非チェックしてみてください。

開催します!「コーライティング・ワークショップ for インディーアーティスト 2021」

こんばんは、CWFのペンギンスです。

 

来月2月6日/27日の全2回セットで、一般参加が可能なオンラインセッションのワークショップを開催いたします。

 

ptix.at

 

昨年秋に開催されて非常にうまくいった企画の、第2弾です。完全オンラインなので、前回は遠方の方や海外からの参加もありました。

以下、詳細です。

 

日時:2021年2月6日(土) 12:00-13:30(前編)
   2021年2月27日(土) 12:00-12:30(後編)
   全2回構成で、ワークショップ形式での開催となります。

★会場
オンライン(ZOOM)

★参加費
一般:5,000円(定員あり・事前申し込み登録制)
申込期限:2/5 12:00 (24時間前)
※みなさんの得意分野などを事前にお伺いし、チーム編成に役立てますので、早めのお申し込みを推奨いたします。

【申し込みは、上記Peatixサイトへのリンクをクリックしてください!】

 

初回のミーティング(2月6日)でコーライティングについての簡単な説明と、顔合わせがあり、各チームにわかれて(ZOOMのブレイクアウトルーム機能を使用)、さっそく曲の方向性についてディスカッション。その後、実際の曲づくりのやりとりはメッセンジャーなどで完全オンラインで進めていただけます。2回目のミーティング(2月27日)は視聴会となります。ここで各チームが作った曲をオンラインで視聴します。

 

「for インディーアーティスト」と銘打っている通り、今回は普段シンガーソングライターやバンドなどで活躍されている方に特に来ていただきたいなぁと思っています。近年のJ-POPはアイドルなどであっても、何かしら楽曲にクセや個性、突き抜けた要素が求められることが増えてきました。歌を歌ったり楽器を弾いたり、トラックメイクしたり、という普段からのアーティスティックな営みは、必ず商業音楽、J-POPの世界でもコーライティングメンバーとして良い貢献につながるものと感じています。

 

(もちろん、そういったバックグラウンドがない方でも大歓迎です!)

 

みなさまの参加をぜひぜひ、お待ちしてます!

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「作詞家がコーライト作曲家を目指してみた結果…」

こんにちは、作詞家のMikeyです。

2020年の4月からCo-Writing Farmに入会して、作詞家でありながら作曲家としても活動を開始しました。

作詞家なのになぜ作曲家を目指したのかというと、4月の入会時に書いたblogでも少し触れたかと思うのですが(たぶん)、今までは別の作業として認識されていた作詞と作曲が、今や作曲家の仕事の一部となりつつあり、つまり作詞家が活躍する機会が減ってきているためです。
それなら、作曲家さんと共闘することがお互いの強みを発揮出来て採用に繋がる近道だと思ったので、山口ゼミの門戸を叩きました。

2020年は作詞家と組むと結果が出るということを早く証明したくて、たくさんの方々とコーライトさせていただきました。
結果、自身の作詞コンペや個人の方からのご依頼も含めて126曲制作することが出来、その中から11曲が世に発表されました。キープや制作中のものを合わせると20曲になります。

そしてそしてそして…

一曲ですが、Co-Writing Farmのメンバーで作った曲が採用され、年内にリリースされました!!

その曲はCROWN POP「Are You Ready To Shine?」(NEWシングル「To Do」の通常盤カップリング)です!

open.spotify.com


今回採用された曲は、秋ごろに「もうそろそろ採用されないと2020年が終わっちゃう」と焦りが滲み始めた頃に制作したものです。

作詞だけじゃなくディレクションも出来るようになりたいと思い立って、メンバーのaluraさんとB swampさんに練習台になってもらいました。
チームによって制作の方法は様々なんですが、このチームはよく「じゃあZoom(リモート会議)しますか」という流れになって、連日のように何時間も話し合いながら曲作りをしたり、私の不慣れなディレクションに根気よく付き合っていただいたりで、完成した当初から感慨深い曲でした。
何しろディレクションという作業に慣れていないので「この辺をカッコよくしたい」というような漠然とした指示しか出来なかったのですが、よくこれだけ提案力のある曲に仕上がったと思います!
(ディレクションを担当したと言っても、当然ですが3人の意見を元に出来上がった曲です)

採用が決まってからも、作詞家としては経験したことがない作業の連続で、再度リモート会議が続き…
コンペの中ではリリースまでの期間がかなり短いものなのですが、めちゃくちゃ長く感じた数ヶ月を経てやっと2020年12月22日に発売されました!!
私にとって感慨深いだけじゃなく、曲もすごく良いのでとにかく一度聞いていただきたいです。

2021年もたくさんの方々とコーライトしてたくさんの曲をリリースしていきますので、よろしくお願いいたします♪

オンライン講座「予算30万円でゼロからDTM」開催します

こんにちは、Co-Writing Farmの作曲家、ペンギンスです。

今度の週末、ゼロから30万円でDTMをはじめて、J-POP作曲家を目指してみませんか。

ptix.at

12月19日(土)の午後にこちらのオンラインイベント開催します。タイトルの通り、急速なデジタル化の進展で相対的にきわめて安価にプロフェッショナルレベルを目指せるようになった作曲家という仕事を目指すにはどうしたらいいのか?を、機材面とマインド面でご案内するというオンライン講座です。

日時:2020年12月19日(土) 12:30-14:00
場所:オンライン(ZOOM)開催
講師:ペンギンス
参加費:一般 ¥2,000-(山口ゼミ/CWFメンバー無料)

どちらかというと現在ファーストステップのかたに向けた内容ですが、きわめて具体的におすすめの機材を例示し、また1歩目、2歩目と地道に作曲家として歩いていく、その最初の数歩の具体的な努力の方向性や工夫のしかたなどもご案内しますので、機材のみならずそれを活用してビジネスとして成り立たせていくまでの道のりが僭越ながらお話できればと思います。

申し込みはPeatixから、以下のURLの申込みページにてどうぞ。

申込みサイト
予算30万円でゼロからDTM〜J-POP職業作曲家への道のり〜 | Peatix


みなさまの参加を、お待ちしています!

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もっと巻き込めインディーアーティスト、DJ、エンジニア

Co-Writing Farmのお兄ちゃん、Ryo Itoです。

 

12月10日にIAというバーチャルディーバのシングル「pray for real feat.MINMIが配信リリースされました。(Spotifyはこちら pray for real - song by IA, MINMI | Spotify )この表題楽曲もCo-Writing FarmメンバーのTomoLowによるプロデュースなんですけど、今回はカップリング曲「DIAMANTE」に関して話したいと思います。

 

open.spotify.com

 

実はこの曲、2018年にタワレコが音楽・エンターテイメントにおいて、未来志向のクリエイターを育成・支援することを目的として立ち上げた、よりインタラクティブなオンライン、リアルのハイブリッド型のスクール「TOWER CREATIVE ACADEMY」の中で生まれました。講座の内容はコーライティングのワークショップで、私が講師としてコーライティングのやり方について話し、その後は参加者をチーム分けして実際に各チーム1曲ずつ作ってもらいました。通常コーライティングは3~4人1チームでやるのですが、たまたま参加者の人数の都合で、2人しかいないチームが出来てしまったので、私がコーライトにも参加することになりました。講師でありながら他の参加者と同じように曲を作るので、下手なものを作るわけにはいきません。

そして、私の参加したチームメンバーは2人とも20代半ばの若いチームで、インディーシーンで活躍するシンガーソングライターのgratiaと、バンド上がりでDAWを初めてまだ数年の完全洋楽志向DJ・トラックメーカーのSho Fujiwaraでした。2人と話をしてみると、いわゆるJ-popやアニソンというイメージではなく、もっと尖ったものを作りたいイメージをもっていて、BLACKPINKというキーワードも出てきました。ただ、アーティスト楽曲提供という視点だと、BLACKPINKタイプの楽曲は日本では需要はなく(少なくとも当時は)落としどころの難しい方向性でした。ただ、個人的にも好きな方向性でしたし、せっかく奇跡的に組み合わった3人なので、この方向で突き進むことにしました。「好きこそものの上手なれ」で順調に形になっていきました。若いクリエイターがゆえの粗削りな部分が良い“尖り”を生んでいましたが、その反面でプロフェッショナルクオリティという視点では私を唸らせるものではなかった。ある程度までディレクションしたところで一つの思い付きがありました。私の考えるプロフェッショナルクオリティはデモ音源レベルではなくリリース音源レベルだし、リファレンスにBLACKPINKを掲げたからにはそのクオリティを目指します。そのためにはプロのサウンドクリエイターのインが必要だという決断。そこで、当時FAKYやFairiesでお世話になっていたエンジニア、Ryosuke Kataokaさんにコーライトインのオファーをしました。

彼のコーライティングで作曲に参加するのは初めてということでしたが、快く受けてくれました。コーライティングとは何か?をしっかりと伝え、彼に求めていること、どのクオリティを求めているかなど丁寧に説明しました。ボーカルエディット、マニュピレート、ミックスなど全体のサウンドデザインをやってもらいことで楽曲は劇的にランクアップしました。私もコーライターも全員が満足できる作品に仕上げることが出来ました。

その後、出来上がった作品のピッチングをすることになるのですが、最初に感じていた“落としどころの難しさ”に直面しながら、少し時間はかかりましたがこの楽曲を世に送り出してくれるアーティストに出逢えました。バーチャルディーバという意外なアーティストでしたが、結果として面白いコラボレーションになったと思います。この作品を見つけてくれたIAとそのスタッフには感謝です。

今回はたまたまTOWER CREATIVE ACADEMYというきっかけで出逢った若いクリエイター、そこにプロフェッショナル・エンジニアを巻き込むことで生まれたケミストリーは素晴らしかった。もちろん私の狙い通りなんだけど(笑)、とはいえ自分が納得できる作品がいつでもできるわけではない。今回は私のイメージを超えてくるものもあったし、何よりも世に送り出せたことで、コーライターもアーティストまで巻き込んだひとつストーリーが生まれたと感じています。普段どうしても、作家同士によるコーライティングになりがちだが、ぜひ色々なひとを巻き込んだコーライティングへの挑戦も忘れないでほしい!

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目標を決め、行動にうつし、壁を越える。ーやる気、習慣づけ、疑問の解決方法についてー

こんにちは、CWFの作曲家、ペンギンスです。

何回か連続して、はじめてDAWにふれる、「DTM(DeskTop Music)」をスタートする、という方をイメージしながらブログを書き綴ってきました。前回まではDTMの歴史からおすすめ機材、予算とその使い方といった物質的な話をもっぱらしてきましたが、最後となる今回は一転して、DTM・・・に限らず楽家としてスタートを切るにあたってのマインド的なお話になると思います。

マインド面って精神論になりがちだし(言葉通りですがw)、ネットで検索していても「ちょうどいい議論」がないんですよね・・・

一般のサラリーマン・学生さんなど向けの抽象的なビジネス理論やマインドセットの紹介で
「世の中の一般論としてそれは分かるけど、音楽を作る立場として日々どう実践すればいいんだろう・・・」
と思うか、

DTMで音楽を作るための具体的なTIPSに終始していて
「確かにそれで効率的に音楽は作れるかもしれないけど、量産するだけじゃなくてヒット曲を作って創作のステージをあげたいんだよ」
と思うか、

の二択が多いです。

「クオリティーの高いヒット曲を作って社会にインパクトを与えるために、音楽家としてどういうモノの考え方をすべきか?」
というちょうどいい粒度の議論がなかなかないので、駆け出しが僭越ですが・・・自分なりにもがきながら見えてきたことをお伝えできたら幸いです。

【目標設定しよう!〜目標をきめることの大切さ〜】

 目標設定は、成功のためには「めちゃくちゃ大事」です。ただ、ここで大事なのは「なんのために目標設定するのか?」ということですね。目標というのは「必ず達成しなければいけないから決める」とか「がんばればここまでできそうだから」とかで決めるのも悪くは無いのですが、それだけではありません。いい目標って、後述する「モチベーションをあげる」ということに直結するんですよね。めざす目標が高すぎても低すぎてもよくありません。自分が達成できそうな目標で、なおかつ覚えやすくて、ちょっと印象的なものだと最高です。
 今でこそ僕もプロとして曲を作り続けるということがすっかり習慣になりましたが、作曲家という職業を選んだ当初はなかなかそうもいきませんでした。結構自分ではがんばっているつもりでしたが、年間4-50曲がやっとだったでしょうか。そこで「年間100曲」という目標を決めました。これは達成可能ギリギリでありつつ、「100」というキリの良さがポイントでした。「80」でも「120」でもなく「100」なんです。年間100曲、と呪文にすることで、それはゲームになり、一人歩きして自分の背中を押してくれます。こういう「ちょうどいい難関」を設定するのはいつだってとっても大切で、今(2020年)でも引き続き(ここには書きませんがw)、我ながらちょうどいい目標を立ててがんばっています。

【モチベーションをあげるには〜行動にうつすことの大切さ〜】

 何かにやる気を出すためには、その行動をとにかくちょっとだけでいいから始めちゃうことが大事なんだそうです。とはいえ、たとえば曲を作るということにしても、なかなかはじめの一歩が踏み出せませんよね。「ちょっとだけでも始められない・・・」と思うかもしれませんが、なにも曲作りそのものを始めなくたって大丈夫です。というか、むしろそれよりも効果的なのが次の3つです。

1.習慣(ルーティン)としてスケジュールだけ先に書き出してしまう

自分で自分のマネージャーになるようなものですね。カレンダーでも手帳でもいいですが、とにかくスケジュールとして「この時間は曲を作る」と書き込むだけなら、スマホから30秒もあればできるのではないでしょうか。少しずつ自分のマネージャーとして、自分という才能をコントロールしてあげることが大切です。ルーティン化された努力は強いです。

2.締め切りを勝手に自分で決めてしまう

これもある程度効果的です。1とかぶりますが自分で自分のマネージャーになる路線ですね。より効果的なのは自分の締め切りではなくやはりガチンコの締め切りなので、そういう意味ではアーティストと違ってクライアントの提示する締め切りがある作曲家という職業は、怠惰な僕にも向いているなと思います。

3.人を誘ってやらねばならなくしてしまう

自分で決めたスケジュール、締め切りというのは、ぶっちゃけ守らなくても(基本的には)誰も困りません。でも人を誘って「一緒にやろう」と「コーライティング」の手法でスタートさせれば、相手を待たせる訳にはいかないということが曲作りを引っ張っていくのも事実です。僕が年間100曲作れているのも間違いなくコーライティングだからです。ひとりで年間100曲を数年間作り続けられるのは、僕には到底無理です。

【「問題解決」して壁を越える〜わからないこと、つらいことで心が折れないために〜】

 適切な目標を設定して、モチベーションをうまくコントロールすれば、自然に作曲家へのチャレンジの道を走り出すことができるはずです。
 しかし、走り出したあとからが本当の困難です。なにしろ基本的によほどの天才でも無い限りは、なかなか認められない日々が続きます。こんなことを偉そうに書いている僕も今だにコンペで戦っている以上、認められない日々が続いているフェーズであることは事実。認められない日々の中で、特につらい、困る悩み事といえば「技術的、心理的、人間的な壁にぶち当たってしまう」ことだと思います。ここで大切になってくるのが「問題解決思考」です。「PCが固まって動かない」的なことからはじまり「ミックスがうまくいかない」「どうしてもライバルの作曲家のデモよりしょぼい」さらに進むと「自分も仲間も認めるハイクオリティーな楽曲を複数提出しているけど、いつまでも初採用に至らない」なんてケースも出てきます。そこで「これこれこういう原因があるからうまくいかない」と諦めてしまうことは簡単ですが、なんとかその「問題」を「解決」することで、「目標」にふたたび向かっていくことができないか?と考えるアプローチが前述の「問題解決思考」ですね。
 問題を解決するための方法には枚挙にいとまがありませんが、今回はあくまでDTMをはじめて職業作曲家になるという道のりの話なので、それに沿ってお話します。

1.仲間をふやす(先輩やライバルをふやす)

リアルな現場の経験を多数積んでいる先輩方や、同じレベルで切磋琢磨している仲間とのコミュニケーションは、へたに自分で何日も独学する以上の問題解決効果がありますよく人脈の大切さ・・・みたいなことを言う方がいますが、その本質としては「素晴らしい人に囲まれることで、良質で正確な情報に恵まれ、努力の方向性を間違えないで済む」といったあたりにあるのではないかと思っています。この点コーライティングという手法は繰り返せば繰り返すほど自動的に人間関係が豊かになります。さまざまな(時にはぶつかり合い矛盾する)意見や情報を自由に取り入れることができるのが素晴らしいと思います。

2.ググる

昔「調べる」と言われていた行為ですねw。調べてわかることは意外と多いです。ポイントとしては、調べる内容に応じて適切な調べる方法を選ぶというところが結構大事です。

一般論、公開されている情報 = ググる、本を読む等
言葉にしづらい情報や機材の操作といった実地のこと = YouTubeなど映像系コンテンツ
非公開、あるいは信頼できる関係者のみが入手できる情報 = 有料noteコンテンツ、先輩からの口コミ等

メディアによって特性は異なりますし、同じメディアでも発信者によって情報の役立つ方向性が変わってきます。業界の裏話を聞きたいならググるより先輩に聞いたほうが真実だし、調べればわかることを先輩に聞くより自分でググったほうが合理的です。上手な手段の使い分けが必要だなと思います。

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いかがでしたでしょうか。数回にわたって「DTMってなんだろう」からはじまり「どんな機材が必要なのか、それはどれくらいの予算で実現できるのか」さらには「機材を揃えた後どんな心構え、モチベーションで目標を設定して向かっていけばいいのか」までひととおり簡単にお話できたのではないかと思います。

最後になりますが、ここ数回のCo-Writing Farmオフィシャルブログの内容をもとにオンラインでの講座を企画しました。

12月19日、12:30-14:00にZOOMにて開催します。

申し込みはこちらのPeatixから!!!

ptix.at

「予算30万円でゼロからDTM〜J-POP職業作曲家への道のり〜」
2020年12月19日(土)12:30-14:00
オンライン(ZOOM)
講師:ペンギンス

ブログの内容に共感された方には、より具体的なTIPS、機材のリスト、さらには今回お話したモチベーションやアクション面についてもより深掘りしてお話できると思いますので、ふるってご参加ください!

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