Co-Writing Farm Official blog

クリエイター集団Co-Writing Farm(CWF)のオフィシャルブログ。メンバークリエイターの日々の活動などをカジュアルにお伝えします。

音楽として成立はするけれど、掴みどころのない楽曲になる理由

CWFのアレンジャー竹島です。
今日はアレンジする時にジャンルって大事だねというお話です。

(1)ジャンルにこだわる必要がある
自分がコーライトをする時、またアレンジの依頼をいただいた時、毎回「どのジャンルを軸に、何をかけ合せてアレンジ、新しい価値を提供しようか」と真っ先に考えます。
理由は、ジャンルを意識しないでアレンジをすると「音楽として成立はするけれどもどこか掴みどころのない楽曲」になると考えているからです。あくまで竹島の考えであります。

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(2)きっかけ
4年前、それまでは趣味で作っていた音楽をお仕事に出来たら良いなと思い、デモテープを送って事務所に所属したり、勉強会に参加した頃の話。
そして初めてオーダーに沿って作曲、アレンジを体験しました。
しかし、曲にはなるのですが、全く持って世界観のない、ただただ理論的に間違った事はしていない楽曲しか作れなかった時期があり、その時にシングル曲になるような楽曲と自分の曲の違いを考えました。
それは明確にジャンルが提示されていない事ではないかと思いました。

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ローランド・TR-808


(3)考察
オーケストラなら楽器編成、

Hiphopなら808、

Houseなら909、

ジャズならオルタードフレーズ、

Trapなら高速ハイハット刻み

など、各ジャンルに置いてサウンドやフレージング、コード進行に特徴があります。
一方でJpopと言うジャンルは、歌謡メロ、いわゆるワビサビがあるメロディという事だけが楽曲をJpopたらしめている。
そのため、ちゃんとジャンルを意識してアレンジをしてあげないと、無国籍な掴み所のない楽曲になってしまうのではないかと思います。


(4)それ以降
ダンスミュージックの中でも、EDMの後に流行りそうと言われていたFuturebassを皮切りに、ジャンルを意識して音楽を聴くようになりました。
またコンペで良く要求されるジャンルを一つずつ勉強し、色を出せるように制作の合間をみて耳コピなどを通してスキルを磨いています。
近年オーディオサンプルを切り貼りして楽曲を作る事が当たり前になってきているので、必要に駆られたタイミングで都度、各ジャンルのサンプルパックを購入したり、プリセットを用意していけば、様々なジャンルの雰囲気を簡単に取り込むことが出来るのでオススメです。


(5)まとめ
この話はあくまでアレンジャーとして編曲を沢山していきたいという方向けの話しだと思います。
アーティスト志向の方は、アーティスト像、ビジュアル、歌詞、そしてその人が歌う事でJpop+αの部分を補う事ができるのだと思います。
この視点を持ってJpopヒットチャートを聴いてみると何か新しい発見があって面白いかもですね!
ではまた!