International Songwriting Campに参加してみた No.6
気がつけば6回目になりました ^^;
欧米マーケットに向けた海外Writing Campにおいて日本人トップライナーとして貢献する為に必要不可欠になるスキル。そしてその対策
引き続いてみます。
<4:海外楽曲を歌ってコピり続ける>
Songwriterとしてトレンドに敏感である為に、Spotifyなどで海外楽曲をチェックしてインプットする。ことを作家はやるわけですが、
トップライナーとして欧米マーケットに向けて書くキャンプで貢献する為には、それだけでは不十分で、
歌ってコピーしてフレーズを自分の血肉にしてしまう事が必要だと感じました。血肉になっているレベルのものはいざというセッションでも出てくる。と言うのを痛感したからです。
僕をセッション中に助けたフレーズに, Because of who you are (この楽曲)と言うフレーズがありました。このフレーズがメロディーと一緒に出てしまった瞬間があった。何故これが出たかと言うと、学生時代3年間でBlack Gospelをたくさん「歌っていた」事が背景にあります。歌詞を知らぬ間に覚えるまで何回も歌っていた。そのフレーズが体に残っていたんでしょう。元の楽曲とは違うメロディーで、この言葉にハマるメロディーと気がつけば出てしまっていた。そうすると、「Sick!(いいじゃん)」みたいなことになったりする。そのアイデアで行こうぜ的な感じになったときは、そう言う体に染み込んでいるからこそ出てきたフレーズと一緒になったMelodyだった。そう言う発見と気づき。これは大きかった。すぐに、こう言う体に染み込んだフレーズの蓄積の量が多ければ多いほど、それが瞬時に取り出しやすくなる。
つまり、英詞でのトップライン出しがスムーズになるはず。
そう確信できたからです。
僕は移動中に曲をSpotifyで歌詞表示させながら見て、文字通りそのシンガー、ARTIST、の息遣いまでコピるっていうのを1週間に1−2曲と自分に課し始めてみました。歌うのが好きなので苦にはもちろんなりません。笑 大切なポイントは必ず、歌ってコピる。ま、歌わないとコピれないので当たり前ですが。この積み重ねは、必ず次回以降のセッションで間違いなく役に立つと思います!ちなみに僕は今、
と
をコピっております。ま、好きものを優先しています。笑
その方が続きますから。
今日はここまで!
自分で言うのもなんですが 次回でいよいよ締めます!
こちらはLondon在住 James Grover。Londonで一緒に書いた曲があり、なんらかの形で年内にこちらの曲をなんとかできないかしら。と言う話になっています。笑
作詞家・Mikeyがいま、コーライトを始めたわけ
こんにちは、CWFメンバーのMikey(マイキー)です!
2020年4月よりCWFに入会しました。
元々は2005年に水樹奈々さん歌唱のTVアニメ挿入歌でデビュー以来、15年ほど岩佐麻紀(他、Mikey)名義で作詞家として活動しているのです(継続中です)が、NEWSさんの歌詞を採用していだいたた頃お世話になったプロデューサー(当時)の伊藤さんがコーライトを勧めていらっしゃるということで以前からCWFには興味を持っていました。
でも、歌詞しか書けない私に作曲講座なんてハードルが高すぎる、と思って何年も躊躇していたところ、偶然知り合ったCWFメンバーのKorivaさんに「大丈夫!」と気軽に誘われたので意を決して「山口ゼミ」の門を叩いたのが2019年の7月です(正確には同年3月に真鶴で行われたコーライティング・キャンプのワークショップにも参加しました)。
山口ゼミの講義では楽曲コンペに勝つための戦略を指導してもらえます。その後、Co-Writing Farm(CWF)に入会するためには次のステップとして「extended講座」で半年間実践を行ってスキルを磨く、あるいはアピールしなければなりません。
ここが私にとって「ハードルが高い」と思ったポイントです。
私は以前あるA&Rさんから「今から作曲家を目指すのはやめた方がいいよ。そのまま商品として発売出来るクオリティじゃなきゃ採用されないから」とアドバイスされたこともあって、作曲は趣味程度にしかしてきませんでした。
ハナウタでメロディを作る程度の私が「CDクオリティ」のデモを一人で作ることは不可能だからです。
15年間作詞コンペのデモを聞き続けてきたので、そのクオリティの高さは充分に知っていました。
ですが…ここがコーライトの素晴らしいところで「一人で曲が作れなくてもチームで良い曲を作ることが出来ればOK」なんです!
しかもCWFのメンバーのみなさんは「コーライトしたい」方ばかりなので、声を掛ければすぐにコーライトしてもらえます。
おかげでなんとか無事にCWFに入会することが出来ました♪
7月〜3月の9ヶ月の間、最初のうちは「クオリティ重視で歌詞しか書かない」ことにしていましたが、それでは成長がないので少しずつメロディも提案するように心がけました。
作詞コンペは基本的に孤独な作業でフィードバックも得られないため不安になることが多いです。
それがコーライトになると、チームのメンバーや採用担当の方々が歌詞も重要視してくれていることが分かるのでモチベーションが上がります。
今まで楽曲コンペを通過したデモ曲を聞き続けてきたので「このくらいのクオリティならコンペに通る可能性がある」ということは大体分かるので、それはコーライトにも役立っていると思います。
とはいえ、ゼミ中はよく山口さん伊藤さんに「これじゃまだ足りない」とご指導いただいてましたが…
反対に、今までは歌詞を書くために仮歌やシンセメロばかりに注目してきたので、アレンジに対しては判断が甘いという弱みにも気づきました。
これは今後の課題として克服していきます。
「extended講座」では現役で活躍されている講師のDAW講座もあるのですが、MIXの話が難しくて、講師の方に「機嫌が悪いのかと思った」と心配されてしまうほどでした(その節は本当にごめんなさい。真剣に聞いていただけです)。
コード進行も最初は「4536ってなんの呪文?」というレベルで不安いっぱいでしたが(汗)、今はファースト・デモ(メロディとコードとテンポというシンプルな構成で曲のイメージを伝えるシンプルなデモ)も打ち込みで作っています。
人間、必要に迫られればなんとかなるものだ、と実感しました。
事務所に所属してコンペに曲を提出しているけどなかなか決まらない、趣味で曲を作るけどアーティストに提供するにはどうすればいいんだろう、と思っている方は一度コーライトを試してみることをお勧めします!
私も今後は採用に向けて曲をたくさん作っていきたいので、コーライトのお誘い大歓迎です!
よろしくお願いします♪
International Songwriting Campに参加してみた No.5
今回も
欧米マーケットに向けた海外Writing Campにおいて日本人トップライナーとして貢献する為に必要不可欠になるスキル。そしてその対策
の続きを書きたいと思います。
< 3: Writing SessionやJam Sessionを日本でもある程度、
日常化できたらbetter>
そもそも、Sessionと言う形式が得意な、瞬発力でアイデアを出していくことに困らないタイプのSinger & Songwriterは、アイデア出しの部分は臆することなくやれちゃうはずです。
Sessionの中でProducerがリアルタイムで産み出すSound Production、Beatを聞いた瞬間に自分の内側にあるものを瞬時に出す。そのアイデアを自分のセンスで歌い抜いて表すスキル。これをみんな持ってるんですよね。そして、書いていて思いましたが本当にある意味で、ゼロから反射的に産み出すJam Sessionの中での瞬発力に近いのかなと思います。
そして実は、このスキルって英語力とは関係ないんですよね。
このスキルって当たり前ですが、言語を超えている要素。だから国籍を超えて、歌ってメロディーを出す人間は、この点において何人であっても貢献でき得るはずだと。
だから僕は現地セッションでは、自分は一旦アイデア優先でどんどん出すね。すぐにLyricを丸ごと思いつきながら歌うの正直ちょっと英語が第二言語だから厳しいから。とある時は正直に伝えました。その代わり、アイデアは本気でどんどん歌うことで真っ先に共有していくようにしました。つまり、自分のアイデア出しに関しては自分が得意なfieldに持っていきました。そのほうが結果的にもTeamに貢献できるからですね。
なので国内で前もって準備できることの一つとしては、英語力と関係の無いところで、日本国内でも 月に数回はWriting Sessionして、3時間で 歌いれまで終わっちゃう。と言うペースをこなしておくことの蓄積はSessionの底力に繋がるのではと思いました。
この蓄積は いざと言う海外Campでも自信に繋がるはずだと思います。
この点でいくと、よくも悪くも僕はオンラインスタートよりもSessionで書くことの方が多く、過去3年間で休暇中を覗き、Writing Sessionをしていない週がほぼなかった。数えてみたら100回を超えていました。笑 全然まだまだ発展途上ですが、このSessionをベースにする制作は何より自分に一番向いていたからこそ続きましたし、結果としては海外でのWriting Campへの備えにもなっていたなと自己分析しています。Sessionのおかげでトラック先行の制作力も少しずつ成長できました。また1回のSessionで得られるものは必ずあるので成長速度に繋がるとも思います。
英語以前にSession力!
と言うわけで、もしよろしければ僕でよければ Sessionしてください。
トラック先行も大歓迎です。 DM待ってます。笑
本日はここまでにします。
(Stochomから参加。Producerの Hannes Anderson)
International Songwriting Campに参加してみた No.4
海外Writing Campからのレポ4回目。
では今回は
欧米マーケットに向けた海外Writing Campにおいて日本人トップライナーとして貢献する為に必要不可欠になるスキル。そしてその対策 を書いてみたいと思います。
正直、たかが数回 ヨーロッパWriting Campに書いた程度の経験を基にして書いていることですので、主観的で偏った見方になっているとは思います。僕が教えて欲しいのが本音なんですが、(^^;; そういう部分も踏まえた上で 一つの参考程度でもお役に立てればと思い書いてみます。
<1:英語の底力はあるに越したことない!
英語力をUPし続けよう>
前回、現地での主流な制作スタイルが <楽曲のコンセプトを考えながらトラックに合わせてリリックとメロディーを同時に出して作っていく>
ことであることに触れました。ただ第二言語である英語で、Nativeを相手に対等に不自由なくSpeedyに意思疎通しながら英語で歌いながらアイデアとして出す。
というのは、やはり
ちょっとや、そっとの付け焼き刃的対策でどうにかなる類のものでは無い英語力が必要 です。
何もNativeのような発音で話す必要はないです。
<Nativeと言っても例えば Londonで話されている英語とマンチェスターで激しく差があるように、アメリカでもStateや人種でイントネーションが変わるし、Nativeって言ったとき、<何を基準に?>という話ではあるんですよね(^^;;>
せめて相手が言っていることの60-70%ぐらいは理解できて、その上で、自分の考えていることを抽象的なレベルのことでも正確に言える英語力が必要。これがあるとcommunicationとして彼らとの対話を楽しめるはず。そう感じました。
そしてその英語力を、現実的に日本で仕事しながら身につけるには、覚悟を決めて現役意識を持って、1年−2年単位の長期戦の視点で英語力をUPさせていくこと。が必要なのではと思います。(ちょっと行く前に対策しましたというレベルでは、J-POPに向けて、Sessionのみで非言語や最低限の言語でコミュニケーションして乗り切る形でのセッションはなんとかなるかもしれないですが。)
どんなに早口で、何か言われても、相手の言っていることがわかるだけで心理的ストレスは減るどころか楽しむ余裕が出てきます。加えて自分の思っていることを自然に反射的にどんどん伝えていくレベルの英語力に到達しておくことは重要。それにはやはり英語力の底力が必要だと思います。できれば日本国内でも定期的に英語を使う環境があったりするとやっぱりbetterで、長期を見据えて楽しみながら継続してトレーニングしていく環境を日本国内で作っていく事が大事だなと思います。
<2:自分はシンガーだ!笑 つまり何事にも遠慮しない>
さて。前回述べたようにメロディーを書く人間はみんな歌がめっちゃ上手いアーティスト、シンガーしかいません。普段は仮歌は自分では歌わない。というトップライナーさんの場合は「私は!俺は!シンガーだ!」という自己アイデンティティーを無理やりにでも持ってしまうのがベストだと思います。
遠慮なんて要らないなと。Producerタイプの人でも、アイデア思いくや否や堂々と歌います。ARTISTと比べたら歌のレベルは低いですけど堂々とシェアするんですよね。もう、だーれも遠慮なんてせずに、歌いまくります。笑
Team memberにいるARTISTほど歌のレベルが高くないから、、、とか関係ないです♫ I’m a songwriter, singer as well! とか思い切って最初に言っちゃう!これをまずはスタートラインにしちゃえばいいと思います。そもそも、こんなCampに参加するって言うこと自体が僕にとっては冒険でした。この部分は良くやるよな、と自分でも思いますが 割と飛び込んでいく耐性がすでにあったんだと思います。笑
さて。今回はこの辺りにしておきます!
(BarcelonaでのWriting Sessionの1コマ)
International Songwriting Campに参加してみた No.3
Kazです。海外Writing Campからのレポ3回目です。
前回が1月。。。間空きまくりですみません^^;
(奥:Kaz / 手前:マシンガンのように自分のアイデアを共有し続けてくれたPhotographer, スタッフ, 兼, songwriter Elle。Barcelonaでは外でSessinonしました笑 Photo Credit : Elle Halley)
さて。前回
のラストで、
純日本人トップライナーがヨーロッパ人に混じって、欧米マーケットに向けて書くセッションに参加すると何が必要になるのか?何がめっちゃ大変か?どう貢献でき得るか?
というポイントで書きます。と予告していました。
まずはLondonとBarcelona、Copenhagenで共通して感じたセッションの所感として
苦労したポイントをざっくり書きたいと思います。
*リリックとメロディーは同時 & 歌はみんな凄い
単刀直入に一番ハードだったことを言います。それはリリック出し。
およびそれに関わる英語でのcommunicationです。
参加するWriting TeamにいるArtistのタイプにもよりますが、
<楽曲のコンセプトを考えながらトラックに合わせてリリックとメロディーを同時に出して作っていく>
スタイルが主流でした。
大枠の流れとしては
最初にTeamでもらっているBrief(コンペオーダー)を基にして、誰にどんな曲を書こうか、みたいなことを話し合う。
その中で、楽曲のMoodというか、Theme、場面設定(どういうシチュエーションでリスナーが聞くか)みたいなこと話し合って絞ってく。Producerが音を出し始める。
そこから同時にArtist 陣営(トップライナー)は話し合った(あるいは話しあいつつ、同時に)アイデアを出していく流れです。
なのですが、このアイデア出しが、言葉とメロが同時にセット。です。
一旦、ラフなアイデアをざーっくり、ラララや適当な言葉で歌って、
そこから、歌詞を詰めていくスタイルは少なかった。日本人作家的な考え方からすると、歌詞とメロを同時に出してそのまま最後まで書く。っていうのは、おそらく主流では無いのではと。ここはすごくシンガーソングライター的な作り方なわけです。
そして基本みんなアーティストですから圧倒的な歌唱力を持っていて、アイデアを言葉と一緒に感覚的にどんどん出してきます。
そのアーティストの声や、所謂手グセ的なもの。フレーズ。思わず出てしまった言葉。それらの要素が一緒になって、最終的にそのシンガーのセンスや声の表情、温度感を伴って、ARTISTの口から解き放たれるもの。それがトップラインという感覚なのだな。と言うのを実感します。
一旦メロディーの大枠のスケッチを作ってから、歌詞を作って、歌入れしよう。と言う前提とは違う大前提。
つまり <声と言葉とメロディーは切り離せるものではない>という前提がそこにはありました。
さて話を元に戻します。正直な感想です。メロ歌詞同時出し。そして歌詞に関して激しいスピードで<英語>でやりとりしながら<英語で>アイデアを出し続けていくことはやはりハードでした^^;
その上別にJ-POPに書いているわけではなく、彼らのマーケットに向けて書いているわけなのでいわゆる相手のフィールドです。(こういう境界線を感じてしまうのは、Globalであるとは言えないとも思いつつ)
セッションによってはかなり負荷が大きかった。(だからこそ成長できるし、得たものは大きいですが)
さて。これだけだと絶望しかないので 笑 次回では、これらの過酷な状況に対する自分なりのトップライナーとしての対策!を書きたいと思います!
歌録りの強い味方?iZotope「RX7」のDe-clip機能紹介
こんばんは!作曲家と音声エディットを仕事にしています、CWFの菅(かん)です。ゲーム・レコード制作会社の外注ADを経て、作曲や音声作品編集のお仕事をしています。
近年のものですとこちらを作曲させて頂きましたので、よろしければぜひ( ^ω^ )
今回は、音楽家にもおすすめしたい! iZotope社「RX7」の機能”De-clip”のご紹介です。
iZotope社といえば、Ozone、Neutronが特に有名ですよね。 上記二つは作曲家には馴染み深いものの、 RXはまだお持ちでないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
RXはオーディオリペアツール。 音楽には関係ないしなぁ。というお気持ち、よくわかります。 ですが、これ一つあると、 泣く泣くNGにせざるを得ないテイクが蘇る可能性があるのです!
今回用意したサンプルはこちら。
見るからに海苔波形!音も割れてしまっています。
拡大するとこんな状況で、上下ともに0dbにぴったりくっついて、特に下の方向では波形が四角に。
いい歌、セリフが録れた!よっしゃ〜!と思って見てみたら歪んでるー(;△;)
という状況。 歌をとる方、依頼してみたらこんなファイルが届いてしまった方、あると思います! これを救えるかもしれないのがRXシリーズなんです。
右のツールの「De-clip」機能を押して、0dbにくっついている範囲を選択、 下記のような感じで設定して「Render」で実行します。 
すると・・・。
波形の形が変わりましたね!
ではここで音を聞いてみましょう。 頭のぱちっとしたノイズはバッチリ無くなり、 若干のひずみはあるものの、これなら曲中で使えそうな感じに!
これはかなりわざと割って収録したので(笑)、 短い範囲であればもっと、効果が期待できます。
ということで、作曲家兼音声エディター菅がお届けするRXのおすすめ記事でした!
東京のAirbnbでセッション合宿!Vol2〜作曲家目線で感じた最高のセッションの瞬間とおまけ〜
こんにちわ!
CWFの長沢です。
前回の東京のAirbnbでセッション合宿Vol.2の続きでございます。
前回はオーガナイザー目線でしたので、今回は作曲家目線で書きたいと思います。
私のDAY1は、YuiMugino,Soratoのおふたりとご一緒でした。
Vol.1でもご紹介の通り、気鋭のスーパークリエイターです。
(ちょっとぱつってて、写真を撮り忘れたのはご愛嬌。)
このセッションではいくつか新たな取り組みがありました。
もともと私は「コンセプト」を大切にしていて、大抵ネットセッションのときは、
タイトル、サビで言いたいパンチラインの歌詞、リファレンスやこの曲でカスタマーに感じさせる驚きや発見を決めていきます。
例えば、ClariSのSummerDelayは「夏」ということをテーマに「Delay」=「響く、遅れる、消える」を掛け算し、「あの夏がずっとあたしだけDelayしてる」ということを先に決めて曲を作り始めています。
今回もあるアーティスト向けに制作することは決定していましたが、
あえてガチガチのコンセプトは決めきらず、イメージのワードやポイントをみんなで話しながら、
・女性らしさ
・パンチの効いたかっこよさ
・ミステリアス
・少し冷たい感じ
・印象的なピアノ
・一人で踊れる
・驚きある仕掛け
etc・・・
✔︎先にトラックを全員で作り曲の雰囲気を仕上げる
✔︎そのあとにボーカリスト(むぎちゃん、長沢)でコンデンサーマイクを手にLaLaLaでA〜サビまで思いついたメロを一気に歌い上げる。そのテイクの良いところを拾い上げながらメロを完成させていく
というスタイルで取り組みました。
ボーカリストがふたりいるからこそできるコライトです。
この時、Lalalaの仕方にむぎちゃんと私は差があって、むぎちゃんは英語・日本語の2ヶ国語を駆使した、「子音でリズムを作るような洋楽的なLalala」、長沢は「母音でリズムを作るようなJpopっぽいLalala」この2つがコラボレーションしました。
この2つがコラボレーションすることで、洋楽のかっこよさ、おしゃれさをベースに、Jpopらしい華やかさやキャッチーさを共存することができたのです。
よいセッションというのは、
「強みの融合」
であると私は思います。
強みが掛け算するからこそ、「一人で作るより」面白いものができるのです!
さて、まじめなのはこんなところでこっからはおまけw
Airbnbセッションは有志でやっておりますので、
生活から機材まで全部自前です。ご飯は担当制。
2日間の昼、夜ご飯を担当制で作っていきます。
事前にネットで食材を購入し、Airbnbに持ってきてもらうのも前回の合宿の反省からの知恵。(前回はみんなで買いにいったので、楽しかったのですが大幅にセッション時間がオーバーしましたw)
メニューは予算や健康を考えて事前に決定。
これだけのメニューを食べて、お酒も泥酔するくらい飲んでもなんとひとり3500円くらい!w
みんなで料理当番にすることで、美味しいご飯を食べながらセッションできてしまうのも、TokyoAirbnbセッションの良いところです!
これからもいろいろな作家の皆さんと日本を驚かす楽曲を書いていきたいので、
様々な企画をしていきたいと思います!
これを見て、参加したいと思った作曲家のみなさん、ぜひぜひぜひご連絡くださいw!